mama!milkの清水恒輔、初のソロ・アルバムをLPレコードでリリース。水蒸気の如く吹き上げられる穏やかで真摯な熱情と、丁寧に紡がれた軋みのレイヤー具体音の底から届けられる一筋の旋律が、ただただ美しく、儚く響く。 (C)RS
JMD(2023/11/03)
mama!milkの清水恒輔、初のソロ・アルバムをLPレコードでリリース。
水蒸気の如く吹き上げられる穏やかで真摯な熱情と、丁寧に紡がれた軋みのレイヤー
具体音の底から届けられる一筋の旋律が、ただただ美しく、儚く響く
京都の街から世界に向けて、耽美かつ美しき世界観で彩るmama!milkでの活動を礎に、サイケデリック・ポップバンドLABCRYの低域として、そしてEgo-Wrappin'をはじめ数多くのセッションワークでの活動でも知られるコントラバス奏者、清水恒輔。初のソロ・アルバムとなる本作は、コンポーザー/サウンドクリエイターとしての才がくっきりと浮き彫りになっています。
時に金沢の倉庫のごとき謎空間で、地元京都のギャラリーで、ウズベキスタンはタシュケントや京都の機関区で……レコーダーを片手にいつ完成するかもどうやって形にするかも考えぬまま、気のおけない音楽家たちとのセッション/演奏を記録し続けて約5年、具体音の音塊を加えて解体/編集を延々と続け、清水ならではのスパイスを投入しながら煮詰め続けたのが、この組み細工のような音楽です。
ピエール・バスティアンような機械の軋み、パスカル・コムラードのキッチュな愛らしさ、レイモンド・スコットのダイナミズムもこのアルバムには収録されています。また若き日の清水の根っこに潜むパンキッシュな世界観に加え、リリカルなピアノ奏者やコントラバス奏者とのデュオ等の小品も美しく響きます。
饒舌かつ洗練のようにみせかけて、不器用かつ混沌と軋みを感じさせる音楽。これはノスタルジックじゃなく、光ある未来へのサウンドトラックのようなもの、かもしれません。
清水恒輔:コントラバス、チェロ、バスクラリネットetc.
曽我大穂:フルート、カバキーニョetc.
巽勇太:自作装置
生駒祐子:カシオトーン、マリンバ、アコーディオンetc.
Gak Sato:スネアドラム
林正樹:ピアノ
市原大資:トロンボーン
守屋拓之:コントラバス
yatchi:ピアノ
窪田健策:テルミンetc.
武島悟:クラリネット
WADA MAMBO:ギター
安藤健二郎:バスクラリネット
谷口かんな:マリンバ
マスタリング 西川文章
発売・販売元 提供資料(2023/10/31)