現代ジャズ・シーンにおける最高峰トランぺッター/コンポーザー、アンブローズ・アキンムシーレ。今年6月に自身のレーベルから最新作をリリースしたばかりの彼が、敬愛する2人のミュージシャン:唯一無二のギター・レジェンド、ビル・フリゼールとジャズ・ドラムの大御所、ハーレン・ライリーとのトリオ編成による最新作『OWL SONG』を早くも完成させた!
Nonesuchレーベル移籍第一弾作品となるこの作品で、アキンムシーレのプレイヤビリティとクリエイティヴィティは、さらなる高みへと昇り詰めていく…!
「アキンムシーレ、彼はそのキャリアを通して最も親密で魅惑的な音楽を作り続けている。彼のトランペットの音色は、シンプルでありながらも危険なほどの優しさをも感じさせてくれる…」 ─ New York Times紙
「不安な世界の中にいながら、その中でまるで平和を探し求めるかのような音楽がここにある」 ─ Pitchfork
現代ジャズ・シーンにおける最高峰トランぺッターにして、コンポーザーとしても高い評価を受けるアーティスト、アンブローズ・アキンムシーレ。サックス奏者のスティーヴ・コールマンにその才能を見いだされ、19歳の若さにしてコールマンのバンド、ファイブ・エレメンツに加入、2007年にはセロニアス・モンク国際ジャズ・コンペティションで優勝し、同年カーマイン・カルーソー国際ジャズ・トランペット・ソロ・コンペティションでも優勝、一躍ジャズ界の注目の的となった彼は、2010年に名門Blue Noteと契約をかわし、同レーベルより5枚のアルバムを発表、そのすべての作品でプレイヤーとして、そしてコンポーザーとしての才能に磨きをかけながら現ジャズ・シーンの最高峰トランぺッターとしてシーンに刺激を与え続けている。
今年6月には、全編トランペット一本で作り上げたソロ・アルバムを自身が主催するレーベルからリリースしたばかりの彼が、この12月にNonesuchレーベル移籍第一弾作品となる最新作『OWL SONG』を発表する!(1/2)
発売・販売元 提供資料(2023/10/27)
今作は、彼が長年敬愛する二人のミュージシャン:USギター界の重鎮にして唯一無二のギター・レジェンド、ビル・フリゼールと、ジャズ・ドラムの大御所であるハーレン・ライリーとアキンムシーレによるトリオ編成での作品となっている。
アキンムシーレは今作に関して、こうコメントしている。
「このアルバムは、情報によって攻撃を受けた時の私自身の反応を表現したもので、私にとって安全な空間を創り出そうとした結果が、このアルバムなのです。私が最も愛する様々なレコードのように、オープン・スペースを中心とした何かを築き上げることができるのか、そこに最も挑戦した作品だとも言えます」
また、今作でのコラボレーターに関してはこう語っている。
「初めてビル・フリゼールと演奏した時から、彼と一緒にレコーディングをしたい、という気持ちを持っていました。その時はリハーサル時間もほとんどない、デュオでのパフォーマンスだったのですが、私の曲をそこでプレイしてみたところ、すごくうまくいったのです。ビルが持つ特別な才能の一つは、初めて聴いた曲でもしっかりと形にすることができる能力です。最初の一音を鳴らす前から、その音楽が何を求めているのかをしっかりと把握している、といっても過言ではないでしょう」
「ハーレンは、彼の「美」へのこだわりを彼が創り出すグルーヴの中に感じることができます。私は一緒にプレイする人たちに、自分がどんなサウンドを求めているのかをあまり説明したくはないといつも思っています。なぜなら、私の音楽にどんな要素をもたらしてくれるのか、そこを特定の人たちに自由に表現してほしいからです。彼には「あなたのグルーヴへのアプローチこそ、この音楽に最も適している」とだけ伝えたのですが、その結果は今作の美しさを見ればわかってもらえると思います」(2/2)
発売・販売元 提供資料(2023/10/27)
Trumpeter Ambrose Akinmusire enters into a warm, intentionally spare collaboration with veteran icons guitarist Bill Frisell and drummer Herlin Riley on 2023s Owl Song. In one sense, the album is the sum of its parts and if you know the work of each of these artists, then youll have a good sense of their combined sound here. Akinmusire plays with a plaintive, searching style, one that evokes a mix of Miles Davis and Kenny Wheeler, but always with his own distinctive tone and harmonic conception. Similarly, Frisell brings his trademark glassy tone, folk-influenced style, and pointillist lines. Perhaps more unexpected is the choice of Riley, whose swinging, New Orleans-honed style is somewhat left-of-center for the sort of atmospheric vibe Akinmusire is going for. That said, Riley is a master percussionist with a deeply empathetic sense for group interplay. Here, hes given the opportunity to play in a more open-ended, impressionistic way and does so with aplomb, moving between drum set and hand percussion. Theres a subtlety to the trios work, as on "Weighted Corners," where Frisell plays a delicately plucked arpeggio against Rileys tambourine rhythm before Akinmusire enters with a breathy, half-lidded melody. Similarly, on "Flux Feelings," Akinmusire plays with a breathy rasp while Frisell lays down a bluesy two-note twang over Rileys loping rim-shot grooves. Akinmusire underscores the intentional simplicity of the project dueting on separate tracks with his bandmates. The aptly titled "Mr. Frisell" is circular, full of spiraling traded lines and moaning trumpet sighs. Conversely, "Mr. Riley" has the feeling of a New Orleans second-line parade as Akinmusire bends notes, tumbling like a modern dancer over Rileys kinetic, foot-tapping beat. At times theres a feeling of quiet listening to the trios work, both in their playing and for the listener -- its as if you are spying on them from another room. That intense intimacy feels intentional. With Owl Song, Akinmusire captures a meeting of two masters that is both meditative and celebratory. ~ Matt Collar
Rovi
現代ジャズを代表するトランぺッター、アンブローズ・アキンムシーレによる待望の新作。本作はノンサッチ・レーベル移籍後の第一作で、ビル・フリーゼル(ギター)、ハーレン・ライリー(ドラム)らとのトリオ編成による演奏となっている。前作リリースより1年を待たず発売された本作の内容は、アンビエント・ミュージックのような内省的で緊密な音楽の空間が表現されている。極限まで音を削ぎ落していく《Owl Song2》、ビル・フリーゼルとのデュオ《Mr.Frisell」、アグレッシブな即興演奏が繰り広げられる 《Henya》。新境地と言える素晴らしい一歩だ。
intoxicate (C)荻原慎介
タワーレコード(vol.168(2024年2月20日発行号)掲載)