Gotte Ringqvist(g/vln/vo)、Rickard Westman(g/b)、Stefan Brisland-Ferner(vln/hurdy-gurdy/sampler)等により'90年結成、北欧フォークロア/トラッド・ミュージックにエレクトロニクスと翳りを持った色彩、そしてアグレッシヴな発想を融合させた、所謂"Radical Trad"サウンドの先駆者といえるスウェーデン産バンド:GARMARNA。当時スウェーデンにてグラミー賞も獲得した彼らの代表作、'96年発表の3rdアルバム『GUDS SPELEMAN』が新規リマスターの上'23年待望の再発。
前2作の比較的アコースティックなトラッド・ミュージック路線から飛躍的な発展を見せ、Emma Hardelin(vo)の異教的ともいえる堂々たるボーカル、デッドな響きのパーカス、エフェクトを効かせたフィドル、蠢くドローン音を鳴らすハーディ・ガーディなどを大々的にフィーチャーし、トラッド・ルーツのトライバルな陶酔感にロック的ダイナミズムをプラスした、"Radical Trad"サウンドの完成形といえるクオリティを誇る本作。以降の作品ではエレクトロニカ色を急速に強めていった事もあり、民族楽器が放つ土着的な質感と鋭利なエレクトロニクスが互いに最高点で交わった本作のサウンドは唯一無二のものといえる、バンドのみならず北欧フォーク/トラッドを代表する一作。
マスターはオリジナル・アナログ・マスターを元にした、Bjorn Engelmannによる'23年リマスタリング音源を使用。
発売・販売元 提供資料(2023/10/30)