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日本精神史 近代篇 下

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フォーマット 書籍
発売日 2023年10月12日
国内/輸入 国内
出版社講談社
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784065333327
ページ数 544
判型 46変形

構成数 : 1枚

第十一章 軍国ファシズム下における表現の可能性
1谷崎潤一郎――『細雪』/2松本竣介――街の風景、街の人びと

第十二章 中野重治――持続する抵抗と思索
1戦前の作品――詩「夜明け前のさよなら」、詩「歌」、詩「雨の降る品川駅」/2戦時下の作品――小説『村の家』、小説『空想家とシナリオ』/3戦後の作品――評論「冬に入る」、小説『萩のもんかきや』、小説『梨の花』

第十三章 敗戦後の精神――貧困と混乱のなかで
1戦後の詩/2戦後の小説/3戦後の美術

第十四章 戦後の大衆文化
1日本映画の隆盛――黒沢明、小津安二郎、溝口健二/2生活文化の向上をめざして――花森安治と「暮しの手帖」/3子どもを愛し、子どもに学ぶ――瀬田貞二の戦後

第十五章 高度経済成長下の反戦・平和の運動と表現
1原水爆禁止運動、米軍基地反対闘争、反安保闘争/2戦争の文学(一)――大西巨人『神聖喜劇』/3戦争の文学(二)――大岡昇平『レイテ戦記』/4戦争の絵画(一)――丸木位里・俊《原爆の図》/5戦争の絵画(二)――香月泰男「シベリア・シリーズ」

第十六章 時代に抗する種々の表現
1堀田善衛と日高六郎/2大江健三郎と石牟礼道子と中上健次/3木下順二と唐十郎と別役実/4つげ義春と高畑勲と宮崎駿

主要参考文献
おわりに

  1. 1.[書籍]

縄文時代の巨大建造物から江戸末期の『東海道四谷怪談』まで、日本の美術・思想・文学の精神のありさまを、長大かつ深遠な歴史として一望のもとにとらえた傑作『日本精神史(上・下)』は、その年(2015年)の人文界の最大の収穫として話題をさらいました。

本書は、読者諸氏が待ち焦がれたこの本の続篇です。
題して、『日本精神史 近代篇』!
この本が扱う時代は、その名のとおり江戸の終わりから20世紀の終わりにいたるまで。

日本の歴史上、最大のインパクトのひとつである幕末の大転換期から、21世紀のいまを生き、わたしたちの生活に多様な彩りをあたえ、生きる源となるゆたかな精神のその発露までを追っていきます。

日本近代の美術・思想・文学の三領域にわたる文物や文献を手がかりに、そこに陰に陽に示された精神のありようを、ときに冷静に、ときに客観的に言葉にした、前作『日本精神史』と双璧をなす大作です。

著者は、前著同様、本書についても難解であることを決していさぎよしとしません。
読みやすさに細心の注意をはらい、あくまでも流麗に、そして明解に描ききります。
幕末から20世紀の終わりにいたるまでの150年にわたる時代の精神とはいったいどのようなものなのか? 近代における壮大かつ激しい精神の大河を、ここにご覧ください。

下巻は、軍国ファシズム下における表現から、それに対する抵抗、そして戦後の混乱と貧困にいたる精神のありようを経て、大衆文化や高度経済成長下の運動や表現に焦点をあてます。
終章は、大江健三郎、唐十郎、そしてつげ義春や高畑勲や宮崎駿などにも目を向け、時代に抗うさまざまな表現に光をあてます。

作品の情報

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著者: 長谷川宏

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