彼ら自身が立ち上げた91年の第1回目の「ロラパルーザ」での演奏をFM放送用音源で収録。オルタナの先駆者的存在の先進性を堪能できるライヴ! (C)RS
JMD(2023/10/07)
彼ら自身が立ち上げた91年の第1回目の「ロラパルーザ」での演奏をFM放送用音源で収録。オルタナの先駆者的存在の先進性を堪能できるライヴ!
80年代末期から90年代初頭にかけて、アメリカのロックには地殻変動が起こっていた。ヘヴィメタルからオルタナティヴ・ロックへ。レッド・ホット・チリ・ペッパーズのような(日本で言う)ミクスチャー的な音楽性と、ニルヴァーナに代表されるようなグランジが、ロックの新しいトレンドとして注目されるようになったが、彼らに一歩先んじて頭角を表したのがジェーンズ・アディクションだった。ペリー・ファレルというカリスマ性のあるシンガーと、デイヴ・ナヴァロというテクニカルでありながらサイケデリックな色合いを持ったギタリスト(後にレッチリに加入)を擁したこのバンドは、西海岸出身らしいカラリとしたオープンさと同時にドラッギーな混沌を持ち合わせており、それでいて歌詞は俗っぽいようでいて示唆的という、明らかにこれ以前のシーンには存在しなかった個性を持ったバンドだったが、そのわかりにくさ故か、日本での人気は後発的だった印象がある。そんな彼らはメジャーデビューから僅か3年で(最初の)解散をしてしまうのだが、ペリー・ファレルはその解散に合わせて、90年代を代表するロック・フェス「ロラパルーザ」を立ち上げる。フェスのパッケージごとツアーするのが「ロラパルーザ」の特徴だったが、第1回目の「ロラパルーザ」は91年7月18日にスタート。ここに収録されているのは、19公演目となる8月16日のワシントンD.C.のレイク・フェアファックス・パークでの演奏だ。メンバー同志の関係性が最悪な状態で、バンドが終わりに向かう中であるにも関わらず、その演奏は実に濃密に各パートが絡み合う、テクニカルで高水準なもの。この不思議な毒性を今こそ再認識したい。
発売・販売元 提供資料(2023/10/06)