ドラムをサイモン・ライトが担当していた『Fly On The Wall』の北米ツアーからダラス公演を収録!ほかではあまり聴けないレアな選曲も魅力! (C)RS
JMD(2023/10/07)
ドラムをサイモン・ライトが担当していた『Fly On The Wall』の北米ツアーからダラス公演を収録!ほかではあまり聴けないレアな選曲も魅力!
アルバム『Fly On The Wall』(85年)の北米ツアーから、85年10月12日にテキサス州ダラスのリユニオン・アリーナで行われたライヴをFM用の放送音源で収録。AC/DCは80年にヴォーカルがブライアン・ジョンソンに替わってリリースした『Back In Black』(80年)が特大ヒットを記録。続く『For Those About to Rock (We Salute You)』(81年)では初の全米No.1を記録するなど、絶好調だった。しかし、『Flick Of The Switch』(83年)は15位と人気に翳りが見え、しかも、レコーディング中にフィル・ラッド(ds)がマルコム・ヤング(g)との確執が原因で解雇されてしまう。代わりにサイモン・ライトが加入して制作された『Fly On The Wall』は32位と、さらに後退。80年代半ばは、バンドにとっては暗黒の時代というべきものになってしまった。完全復活は『The Razors Edge』(90年)まで待たなくてはならない。この『Fly On The Wall』のツアーでは、連続殺人犯のリチャード・ラミレスが殺人の動機をAC/DCの「Highway To Hell」に求めたり、犯行時にAC/DCのシャツやキャップを着用していたことから、AC/DCまでもが悪魔崇拝だと批判される事態となるなど、さらにケチがついた。そういった事情もあるのか、この時期のライヴ音源は公式ではほとんどリリースされていないが、とはいえ、そこは生粋のライヴ・バンド。演奏のポテンシャルは全く落ちていない。『Fly On The Wall』からの曲も他ではあまり聴けないのでレアだ。ただし、サイモン・ライトのドラム・プレイは、フィル・ラッドのスタイルに寄せている分だけ違いがわかりやすく、そこは好みが分かれるかもしれない。
発売・販売元 提供資料(2023/10/06)