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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2023年09月15日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 大阪大学出版会 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784872597783 |
| ページ数 | 284 |
| 判型 | A5 |
構成数 : 1枚
総論―社会の構成原理としてのジェンダー
第1章 家・家族・親族
1 )概論 家・家族・親族
2 )家族・親族と前近代(伝統)社会 ◆コラム1高麗王室の婚姻
3 )公私のあり方と近代家族
4 )【比較】家族構成員のあり方
5 )家族法と社会
6 )女性の相続・財産権
第2章 社会的ヒエラルキーとジェンダー
1 )概論 社会的ヒエラルキーとジェンダー
2 )身分制とジェンダー
3 )空間のジェンダー配置
4 )宗教・信仰とジェンダー ◆コラム2「女人禁制」と空間のコントロール
5 )近代社会の統合と排除
第3章 権力・政治体制とジェンダー
1 )概論 権力・政治体制とジェンダー
2 )王権とジェンダー
3 )政治体制とジェンダー ◆コラム3南アジアの女性首相たち
第4章 労働・教育・文化
1 )概論 労働・教育・文化
2 )労働 ◆コラム4男性職と女性職―電信・電話 ◆コラム5インド更紗とイギリス・フランス
3 )教育と職業 ◆コラム6明治の女医 ◆コラム7イランの看護師
4 )文化とメディア ◆コラム8妊婦像 ◆コラム9考古学展示とジェンダー ◆コラム10韓流K-Pop
社会のなかでジェンダーはどのように作用してきたか。日本、アジア、イスラーム圏も比較!西洋文明の「近代」を相対化する!
ジェンダーは、時代や地域によって異なるさまざまな社会の構成原理になっている。すなわち、その社会の規範や価値観、アイデンティティを構築し、行動様式や活動空間、役割分担を規定し、法律や政治・経済制度のなかに組み込まれるなど、構造をつくりだす力として作用している。どのようなメカニズムで作用し、社会はどう形成されていくのか。
第1章では、社会形成の基盤となる「家・家族・親族」を扱い、世界各地の多様な家族とその時代による変化、そして変化を促した社会的要因、宗教的規定を含めた家族とその成員の捉え方、財産権と相続から家族内での女性の地位と立場を明らかにする。
第2章「社会的ヒエラルキーとジェンダー」では、ヒエラルキー的な社会制度におけるジェンダーの位置づけ、男女分離・隔離の理由とその帰結、宗教のもたらす影響、近代社会における女性・人種排除と統合への試みについて考察する。
第3章「権力・政治体制とジェンダー」では、王権とジェンダー、女性による統治、さまざまな政治体制におけるジェンダーの位置を取りあげる。
第4章「労働・教育・文化」では、男女の労働とその位置づけ、教育の目的・あり方と職業との関連、ジェンダーの表象について検討している。
■本書の特徴
・比較項目の設定
異なる文明圏のそれぞれの社会の特質が家族や労働のあり方にどのような違いをもたらすのか、対比できる。
・イスラーム圏への着目
宗教が家族・社会生活に及ぼす影響を考察し、形成される諸制度とジェンダーとの関係を考察していく上で、イスラームは一つの重要な柱である。
本書ではイスラーム圏に関する偏見を払拭するため、イスラームのジェンダー把握を聖典の解釈による変化を含めて紙幅を割いて解説した。また、イスラームは地域ごとに異なる様相となっているため、地域をできるだけ明示して正しい理解につながるよう配慮した。
家族史研究の推移と家族の類型化、インターセクショナリティ、近代化

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