Les Jardins Mystiques Vol.1

ロサンゼルスの音楽シーンに深く浸透しているキーパーソン、ミゲル・アトウッド・ファーガソンが〈Brainfeeder〉からのデビュー・アルバムをリリース!!

長年にわたってLAシーンの発展に貢献してきた現代屈指のミュージシャンであり、作曲家、編曲家、オーケストレーターとして活躍するミゲル・アトウッド・ファーガソンが、熱心な音楽ファンの誰もが待ち望んだデビュー・アルバム『Les Jardins Mystiques Vol.1』を〈Brainfeeder〉よりリリース!
様々な役割を通して、多くのミュージシャンと仕事をし、600枚以上のアルバム、映画、TV番組でレコーディングを行い、世界中で何千回ものライブ・コンサートを行っているミゲル・アトウッド・ファーガソン。そのスタイルは、ジャズ、クラシック、ヒップホップ、エレクトロニカ、アヴァンギャルド、ポップスなど様々なジャンルを横断している。J・ディラの作品群を60人編成のオーケストラ作品へと再構築した革新的な作品『Suite For Ma Dukes』(2009)、長年の友人でありコラボレーターでもあるカルロス・ニーニョとのコラボ作品の数々、カルテット・ファンタスティコやミゲル・アットウッド・ファーガソン・アンサンブルでの活動を通して、アーティストはもちろん、幅広い音楽ファンから尊敬を集めている。

ロサンゼルスの音楽シーンに深く浸透しているミゲル・アトウッド・ファーガソンは、2008年のレーベル設立以来〈Brainfeeder〉ファミリーを支えるキーパーソンの一人となっている。レーベルを主宰するフライング・ロータスとは親友であり長年のコラボレーターでもある。2010年以降、フライング・ロータスのアルバム作品4枚すべてに参加し、渡辺信一郎監督が手がけた日米合作の短編SFアニメ『ブレードランナー ブラックアウト2022』や、Netflixオリジナル・アニメ『Yasuke』のサウンドトラックにも参加。またサンダーキャット、ハイエイタス・カイヨーテ、カマシ・ワシントン、ガスランプ・キラー、サラミ・ローズ・ジョー・ルイス、ブランドン・コールマン、ティーブスなど、レーベル所属アーティストの作品にも大きく貢献している。過去15年間にわたってレーベルにとって極めて重要な役割を果たしてきたミゲルが、12年の歳月をかけて完成させたという自身の大作を〈Brainfeeder〉からリリースするのは、まさにふさわしい流れと言える。フライング・ロータスがミゲルに自身のレーベルから作品を出すことを提案したのは10年以上前に遡るという。〈Brainfeeder〉から作品をリリースすることについて「私はロサンゼルスを愛してる。ここ出身であることを誇りに思うし、ロサンゼルスに貢献したいという気持ちはあるよ」とミゲルは話している。(1/2)

『Les Jardins Mystiques』は、ミゲルの音楽世界を開放し、共有するプロジェクトである。そしてヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、キーボードなど様々な楽器を自ら演奏するミゲルのエレガントな音楽性と、彼と50人以上のミュージシャンたちとの自由奔放な対話を披露する場でもある。今回発表されたアルバム『Les Jardins Mystiques Vol.1』は、三部作の第一弾として位置付けられており、トータルで10時間半に及ぶという。この超大作のオープニング曲「Kiseki」に、マイルス・デイヴィスの大名盤『Bitches Brew』にも参加している伝説的ミュージシャン、ベニー・モウピンがバスクラリネットの演奏で参加しているのを筆頭に、ゲスト・ミュージシャンには、カマシ・ワシントン、サンダーキャット、ドミ&JD・ベック、ジェフ・パーカー、カルロス・ニーニョ、オースティン・ペラルタ、ララ・ソモギ、ジャメル・ディーン、ジャマイア・ウィリアムス、バーニス・トラヴィス2世、ディアントニ・パークス、ブランドン・コールマン、マーカス・ギルモアといった豪華な面々が名を連ねている。

『Les Jardins Mystiques』は、音楽は自然であり、何にも影響を受けることのない生命力であるというミゲルの理念を反映している。『Les Jardins Mystiques Vol.1』に収録された楽曲のタイトルは、スペイン語、スワヒリ語、サンスクリット語、古代ギリシャ語、日本語、ヘブライ語など、国際的な言語や伝統から引用されている。曲の長さもスタイルも異なる52曲は、全体を通して見事なまでに制約のない流れがあると同時に、一つ一つの楽曲が、独自の不思議な世界を展開させている。

ミゲルは、その輝かしいキャリアを通して、レイ・チャールズ、スティーヴィー・ワンダー、クインシー・ジョーンズ、スモーキー・ロビンソン、アルトゥール・ヴェロカイといった伝説的アーティストから、リアーナ、ラナ・デル・レイ、レディー・ガガ、ドクター・ドレー、メアリー・J. ブライジ、ウィル・アイ・アム、ビッグ・ボーイといったメインストリームの大物アーティスト、そしてボノボ、リアン・ラ・ハヴァス、ケイトラナダ、モーゼス・サムニー、セウ・ジョルジ、コモン、ザ・ルーツ、ザ・シネマティック・オーケストラ、ジャマイア・ウィリアムス、シャフィーク・フセイン、エイドリアン・ヤング&アリ・シャヒード・ムハマド、カルロス・ニーニョ、ビラルといった幅広いジャンルで活躍する世界的アーティストの数々と仕事をしている。

50人以上の豪華ゲストが参加し、全52曲、3時間半におよぶ規格外の超大作となるこのアルバムは、3枚組CDでリリースされる。(2/2)

Los Angeles-based Miguel Atwood-Ferguson is a string-playing multi-instrumentalist, arranger, composer, and producer. He has contributed to over 600 recordings in several genres, and conducted live reimaginings of Charlie Parker with Strings in New Yorks Central Park, and Floating Points Promises at the Hollywood Bowl. Hes at home in virtually every musical setting. Remarkably, Les Jardins Mystiques, Vol. 1 is his debut solo album. Written, arranged, and recorded over 14 years, its 52 tracks span three-and-a-half hours. The music is a confluence of improv, jazz, classical, crossover, ambient, etc. It is the star-studded first entry in a projected ten-hour trilogy. Dozens of musicians recorded this music, many of them heavy hitters. Half these tracks are under two minutes: Atwood-Ferguson employs them as segues, introductions, interludes, and occasionally, self-contained compositions. Gentle opener "Kiseki" melds ambient and chamber jazz and sounds like dawn breaking over the sea. Atwood-Fergusons strings and Bennie Maupins gorgeous bass clarinet offer the sonic backdrop while Josh Nelsons Debussian piano and Josh Johnsons flute play atop drummer Marcus Gilmores elegant brush work. "Persinette" is electric jazz. Violin and viola are supported by Burniss Travis IIs bumping electric bassline as DOMi and J.D. Beck -- on keys and drums, respectively -- offer a skittering, syncopated backbeat. "Eudaimonia" is an early entry here and comprises a ten-minute post-bop piano and viola duet with the late, gifted Austin Peralta, who died in 2012. The live "Ano-Yo" features guitarist Jeff Parker and pianist Greg Spero with two saxophonists, flute, B-3, drums, percussion, and strings, in a bluesy, Monk-inspired groover. "Kairos (Amor Fati)" juxtaposes Hermeto Pascoals futurist take on jazz samba with lyric horns, reeds, and winds, held down by Thundercats thrumming bass and Gilmores kit. "Légäsi" is played solo on electric violin for two minutes before Nelsons piano, Gilmores brushed toms, and Johnsons soft alto sax fold in. "Tzedakah" is an extended example of Atwood-Fergusons "world fusion" strategy; its played by a small orchestra of synths, guitar, oud, harp, bouzouki, and brass. "Kairos (Kefi)" offers a hooky, intricate melody under an umbrella of jazz fusion, electronica, and orchestra music, punctuated by a smoking keyboard solo from DOMi, atop JD Becks hyper-precise drumming. "Ziya" is a jazz ballad played by a septet with pianist Vardan Ovsepian, cellist Artyom Manukyan, bassist Gabe Noel, and bass clarinetist Brian Walsh. "Dream Dance" is a near-suite that traverses hard and post-bop, Latin grooves, and soulful jazz-funk, while "Moksha" is a hovering six-minute vehicle for Carlos Ninos percussion and electronics. "Aravita" impressionistically joins reversed electric guitar and acoustic violin and viola to upright bass and cello. Brief closer "Sweet Invitation" offers Atwood-Ferguson tenderly playing violin, viola, and cello. While some shorter pieces seem slight initially, repeated listening reveals the strategy, resonance, and import their inclusion and sequencing bear. Les Jardins Mystiques, Vol.1 is certainly a monolithic package, but its more than that: its a statement that reveals the vastness of Atwood-Fergusons inspiration, creative breadth, and musical vision without compromise. Unique? Sure. But also profound. ~ Thom Jurek

盟友カルロス・ニーニョとの仕事を通じて00年代半ばからのLAシーン興隆を支えてきた作曲家/編曲家が、縁深いブレインフィーダーで初のソロ名義作を完成。カマシ・ワシントンやサンダーキャットを筆頭に50名以上の演奏陣が参加し、30秒ほどの小品から14分の大曲まで、優雅な旋律を備えた品位のある音空間へ導く全52曲入り、3時間半に及ぶ圧巻の超大作!
bounce (C)大原かおり