Nicolae Covaci(g/vo)等により'62年結成されたルーマニアのロック・シーンのパイオニアにして代表バンドの一つ、ドイツ:Bellaphon傘下Bacillusから発表された'81年作がポーランド:GAD Records傘下Chickadiscから'23年リマスターの上初CD化!
政府からの検閲を受けつつも順調に活動を行なっていたPHOENIXですが、秘密警察セクリテートからの嫌がらせもあった影響により、'77年にはユーゴスラビア経由で西ドイツへと亡命し活動の拠点を移しました。その後メンバーの脱退・解体を経て、リーダーのNicolae Covaciを中心に、PHOENIX時代からのメンバーOvidiu Lipan(drs)を除き英国出身のTom Buggieなどの新メンバーを迎えた「TRANSSYLVANIA PHOENIX」名義によるバンドで録音されたのが本作です。また本作は「TRANSSYLVANIA PHOENIX」名義による唯一のアルバム(他シングル2作品有り)となっており、当時の活動を伝える貴重な記録ともなっております。欧州/世界進出も視野に入れて全て英詞によるボーカルとなっており、新曲5曲の他に旧曲'Mica Riganiada''Nunta'もリアレンジ/英詞へ翻訳の上で再録されております('Gypsy Story'・'Wedding')。
70年代の作風を引き継いだ、クレズマー音楽の影もちらつかせる哀感を秘めたボーカルを軸にパッション溢れるアコギのカッティングやエレキ・バイオリンが絡む、母国バージョンとはまた異なるロック的ダイナミズムが増した'Gypsy Story'からそのサウンドに引き込まれる事間違いなしの、イタリアン・ロックさながらの情感とクラシカルな音楽性が融合した、90年代以降のクラシカル・ロック路線の萌芽とも云えるサウンドが絶品!プロフェッショナルな録音とも相まって80年代らしいカラッとした音像も特徴的です。長らく未CD化であった事が不思議な、東欧ロックファン必聴の一作です!
発売・販売元 提供資料(2023/09/27)