サム・ゲンデルや笹久保伸のファンにも推薦! ジョアナ・ケイロスも所属するサンパウロのジャズ~アヴァンポップ・バンド=クアルタベーが2018年にリリースした2ndアルバムが、待望のレコード化
サンパウロのアヴァンギャルド・ムーヴメント「ヴァングアルダ・パウリスタ」の象徴的存在、アヒーゴ・バルナベーのバックバンドであり、ジョアナ・ケイロス、マリア・ベラルド(クラリネット、バスクラ)、マリア・ポルトガル(ドラム、MPC)、シカォン(キーボード)といったサンパウロの音楽シーンで活躍する気鋭ミュージシャンにより結成されたクアルタベー。
1STでは斬新なモアシール・サントスのカバーが話題を呼んだが、本作はさらに前衛的ともいえる、もはや原型をとどめないドリヴァル・カイミ・カバー。ハファエル・マルチニ、ベルナルド・ハモスらとの 『GESTO』 や、ジョアナ・ケイロスのソロ作 『DIARIOS DE VENTO』 で見せたコンポジションとインプロ、音楽と非音楽の境目が融解する世界が、さらにその混交具合を増したような一枚。
発売・販売元 提供資料(2023/10/02)
ブラジル・ポピュラー音楽の創始者ドリヴァル・カイミにインスパイアされた新作。と言われてもその要素を見つけるのは至難の業。木管奏者ジョアナ・ケイロスや、最近はポール・ヴァン・ケメナデのドラマーとしても無限の引き出しを自在に開き独創的なプレイを炸裂させているマリア・ポルトガル擁する鬼才集団と言えどこれはかなりの問題作。前作のポップなムードもなく、初期トータスを想わせたりもする実験的な室内楽と言ったらいいか。いくつか特定の曲を解析/研究し即興を交えつつ形にしたとのことで、急いでドリヴァル楽曲を聴きなおしてみるもののわからぬ。今やドリヴァルに没入、本作と聴き比べる毎日である。
intoxicate (C)小畑雄巨
タワーレコード(vol.136(2018年10月10日発行号)掲載)