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フォーマット |
書籍 |
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構成数 |
1 |
国内/輸入 |
国内 |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2023年09月12日 |
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規格品番 |
- |
レーベル |
|
ISBN |
9784560093856 |
版型 |
B6 |
ページ数 |
352P |
克服されるべきと過去と、過ぎ去ろうとしない過去。ナチズムという「負の遺産」と向き合い続けてきた戦後ドイツの歩み。
「負の遺産」といかに向き合うか
「過去の克服」という言葉はドイツ連邦共和国初代大統領テオドーア・ホイスによってひろく知られることになったが、現在ではナチ・ドイツの暴力支配がもたらしたおぞましい帰結にたいする戦後ドイツのさまざまな取り組みを総称する際に用いられる。具体的には、ナチ不法の被害者にたいする補償、ナチ体制下の犯罪にたいする司法訴追、ネオナチの規制、現代史重視の歴史教育といった政策・制度面での実践と、これらを支える精神的、文化的活動の総体を意味するものである。
戦後ドイツはナチズムの過去とどのように取り組んできたのか。本書は、近隣諸国やイスラエル、東ドイツとの関係なども視野に収めながら、敗戦直後から現在にいたるまで概ね時系列にそって描き出していく。
その取り組みは順調なものではなく、過去にたいする反省を「自虐的だ」とする声がドイツでも再三沸き上がり、道のりは必ずしも平坦ではなかった。しかしドイツでは、「過去の克服」を促す力と、これを押しとどめようとするふたつの力がせめぎ合いながらも、少しずつ着実に前進していくことが本書のなかで明らかとなる。日本の取り組みを考えるうえでも必読の1冊。
構成数 | 1枚
第一章 克服されるべき「過去」──人種主義・戦争・ホロコースト・強制労働
人種主義の成立とその政治的社会的機能/ナチの暴力支配と反ユダヤ人 政策の急進化/ナチの人種主義と親衛隊/第二次世界大戦とホロコースト、強制労働
第二章 連合軍占領下のドイツ──一九四〇年代後半
敗戦直後のドイツと連合国/戦争犯罪人の処罰/非ナチ化政策の変転/恭順、反抗、そし罪責/ナチ不法被害者の救援、返済、補償/反ユダヤ主義は消滅したか、ナチズム認識は変わったか/冷戦の深化と二つのドイツの成立
第三章 「過去」との和解、西側との和解、そして国民相互の和解──一九五〇年代
戦後議会演説の始まり/旧体制の担い手を復権させる/規範をつくる/東ドイツの場合/最初の転換点
第四章 よみがえるナチ時代の影──一九六〇年代前半
アイヒマン裁判/西ドイツを悪魔化する!/時効論争
第五章 ヒトラーの敗退、ブラントの登場──一九六〇年代後半~七〇年代後半
初めての不況と議会外反対運動の台頭/キージンガーの「ナチ問題」/第三次時効論争/ブラントの登場/歴史学と歴史教育の変容/テレビ映画『ホロコースト』放映の衝撃/第四次時効論争
第六章 過ぎ去ろうとしない「過去」──一九七〇年代後半~八〇年代後半
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サマリー/統計情報
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