クリスティ率いるレザール・フロリサンが、ハープのメストレをゲストに迎えた1枚が再登場します。タイトルに「王妃のハープ」とあるように、マリー・アントワネット(1755-1793)と、彼女が愛した楽器、ハープの楽曲をおさめた内容です。 2016年6月に行われた演奏会のライヴ録音。1曲目の作曲家クルムフォルツは、ボヘミア出身の作曲家でありハープ奏者。楽器製作者とともに、ハープの改造や奏法に取り組み、それまでになかったハープのための作品を残しています。クルムフォルツが対位法を師事したのが、 作曲家ハイドン。マリー・アントワネットが気に入っていたとされる交響曲第85番を収録しています。クリスティによるシンフォニーの録音ということで、 注目のプログラムといえましょう。 荘重なアダージョを経て軽快なヴィヴァーチェとなる第 1 楽章から、 楽器間のアンサンブルも十分にたのしめる演奏。終楽章の最後まで、 快活さと典雅さを感じさせる演奏です。 (C)RS
JMD(2023/09/06)
2023年11月来日の
クリスティ&レザール・フロリサン
メストレをゲストに迎えた名盤が再登場!
クリスティ率いるレザール・フロリサンが、ハープのメストレをゲストに迎えた1枚が再登場します。タイトルに「王妃のハープ」とあるように、マリー・アントワネット(1755-1793)と、彼女が愛した楽器、ハープの楽曲をおさめた内容です。2016年6月に行われた演奏会のライヴ録音。1曲目の作曲家クルムフォルツは、ボヘミア出身の作曲家でありハープ奏者。楽器製作者とともに、ハープの改造や奏法に取り組み、それまでになかったハープのための作品を残しています。クルムフォルツが対位法を師事したのが、作曲家ハイドン。マリー・アントワネットが気に入っていたとされる交響曲第85番を収録しています。クリスティによるシンフォニーの録音ということで、注目のプログラムといえましょう。荘重なアダージョを経て軽快なヴィヴァーチェとなる第1楽章から、楽器間のアンサンブルも十分にたのしめる演奏。終楽章の最後まで、快活さと典雅さを感じさせる演奏です。ドイツ人のヨハン・ダヴィド・ヘルマンは、アントワネットのピアノ教師で、作曲家。自身はハープ奏者ではありませんでしたが、3つのピアノ・ソナタ、3つのピアノ協奏曲のほか、3つのハープ協奏曲をのこしています。このハープ協奏曲はすべてルイ14世の妹(ハープ奏者)、つまりアントワネットの義妹にささげられています。今日ハープ奏者にも知られざる存在の作品ですが、モーツァルトのフルートとハープのための協奏曲と同様、ハープ奏者ではない作曲家によるハープ作品、ということでも重要な作品です。演奏会でアンコールとして演奏されたグルックの「精霊の踊り」は、メストレ自身の編曲によるハープ独奏版。メストレの歌心に胸を打たれるトラックです。
キングインターナショナル
発売・販売元 提供資料(2023/08/30)
ハープを愛し作曲も嗜んだという時のフランス王妃、マリー・アントワネット。彼女をテーマにした展覧会が大盛況となる中、「王妃のハープ」と題された好企画盤が登場しました。ハープの名手メストレによる味わい深い演奏もさることながら、選曲が素晴らしく、マリー・アントワネットの時代に書かれた2つのハープ協奏曲と、彼女のお気に入りの曲であったというハイドンの《交響曲第85番「王妃」》、さらに彼女の音楽の師であったグルックの《精霊の踊り》(ハープ独奏版)を収録しています。時代の空気を反映してか、優美さの中に一瞬の翳りを見せるクルムフォルツの協奏曲が実に魅力的。
intoxicate (C)桐島友
タワーレコード(vol.125(2016年12月10日発行号)掲載)