シェリー・カーリーが脱退。ジョーン・ジェットがヴォーカルを取り、硬派で骨太な音を聴かせるようになった、78年1月のニューヨークでのライヴ! (C)RS
JMD(2023/09/02)
シェリー・カーリーが脱退。ジョーン・ジェットがヴォーカルを取り、硬派で骨太な音を聴かせるようになった、78年1月のニューヨークでのライヴ!
にわかに再評価の兆しがあるジョーン・ジェットだが、デビュー時に在籍していたのが言わずと知れたランナウェイズ。その活動後期、ヴォーカルのシェリー・カーリーが脱退し、4人編成となってより骨太なロックバンドへと姿を変えていった時期である78年1月7日に、ニューヨークのザ・パラディアムで行われたライヴを、人気ラジオ・プログラムのキング・ビスケット・フラワー・アワーの放送用に録音したものだ。リード・ヴォーカルは当時は19歳だったジョーン・ジェット(vo, g)が担当。ほかのメンバーは、ジェットと共に結成メンバーとなったサンディ・ウエスト(ds)、後にハードロック路線で成功するリタ・フォード(g)、なかなかメンバーが定着しなかったベースは、ヴィッキ・ブルーが担当していた時期だ。当時のランナウェイズは前年の10月に3rdアルバム『Waitin' For The Night』をリリースするも不発。この後にプロデューサーのキム・フォウリーとも袂を分つという試練の時期だった。さらに、パンク的なアプローチを求めるジェットと、よりハードロック的なサウンドを指向したフォードの間で方向性が分かれ、翌年にバンドは解散。ソロ活動を始めたジェットは、82年に「I Love Rock'n Roll」の全米No.1ヒットで大成功する。このライヴでは、3枚のオリジナル・アルバムからの楽曲に加え、日本でのライヴ盤のみに収録されていたオリジナル曲、ジミヘンでもお馴染みのトロッグス「Wild Thing」のカヴァーなどを披露。ここで聴けるサウンドは、既にジョーン・ジェットの初期のソロ作に近いものだ。演奏は決してうまいとは言えないが、なかなかに硬派で聴きごたえがある。
発売・販売元 提供資料(2023/08/30)