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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2022年02月28日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 琥珀書房 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784910723273 |
| ページ数 | 288 |
| 判型 | A5 |
構成数 : 1枚
第I部 サークル運動論
第一章 『われらの詩』における詩作品 ――その詩学ポエティックと政治学ポリティクス
第二章 『われらの詩』から『われらのうた』へ――被爆地広島のサークル詩誌の軌跡
第三章 動物たちの原爆文学――『原爆詩集』試論
第四章 四國五郎と辻詩――シベリア収容所の民主運動と被爆地広島のサークル運動
第五章 『ヂンダレ』と『琉大文学』に見る広島・長崎・ビキニ――東アジア冷戦の狭間から
第II部 復興批判論
第六章 朝鮮戦争と民衆の自画像――山代巴「或るとむらい」論
第七章 「声」を拾い集め、編み直す――被爆者支援運動と手記集『原爆に生きて』
第八章 カタストロフィと日常の交差――田中清子の手記(『原爆の子』)を読む
第九章 復興する街を書き直す――大田洋子『夕凪の街と人と』論
おわりに
あとがき
索引・年表
蓄積の進んだ1950年代研究との対話を経て、著者が約10年をかけて編んだ研究書。
本書は、一九五〇年代広島における原爆文学と戦後文化運動という二つの領域の重なりに向き合い、そこに見出される表現と運動の歴史的経験を明らかにし、今日的な意義を問う。
本書の扱う時代や地域は限定的である。だが、朝鮮戦争という「熱戦」から文字通りの冷戦へと移行し、経済原理が浸透する高度経済成長期以降に忘却された歴史的経験の一端を明らかにするだろう。
そしてそれは、ポスト冷戦の時代を生きる「私たち」をいまだ拘束する力のありようを見定める作業にほかならない。様々な分断が生み出す固定概念やイメージを乗り越える越境的な想像力を思考すること。
「広島」が真に普遍的な意味での「ヒロシマ」になる道のりはそこにこそある。(「はじめに」より)

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