米国シンガーソングライターのフォーキーなデビューアルバム。
ビヨンセやマークロンソンとのコラボを行ってきた米国シンガーソングライターのデビュー作。ソングライティングには定評があった彼女の良さが凝縮された1枚となっている。明るいメロディーにフォークサウンドの感触を奏でる(1)「No California」、静寂なアコースティックサウンドから徐々にスケープしていく(2)「Rattle My Heart」、アコースティックギターとコーラスのハーモニー(10)「Down to the Bone」などソングライティングセンスを身に染みて感じる。Bon Iverも2曲参加。
タワーレコード(2023/10/27)
数多くのヒット曲で共作者として名を連ねる、カリフォルニア出身のシンガー・ソングライター、Ilseyが描き出す、彼女自身の物語。
BJバートンやボン・イヴェールの手を借りながら、爽やかなローレル・キャニオンのロックと空気感のあるポップ・バラードでじっくりと丁寧に、歌に綴った初ソロ・アルバム『FROM THE VALLEY』完成。
Mark Ronsonの「Nothing Breaks Like a Heart (feat. Miley Cyrus)」やBeyonceの「All Night」やPanic!At The Discoの「High Hopes」やMartin Garrix &Bebe Rexhaの「In The Name of Love」など数多くのヒット曲で共作者として名を連ねる、カリフォルニア出身のシンガー・ソングライター、Ilsey。ローレル・キャニオンの麓近くで音楽に囲まれながら育った彼女は、モータウンからビートルズにプリテンダーズ、そしてイーグルスやジョニ・ミッチェル、フリートウッド・マックなどローレル・キャニオン関連のアーティストたちの楽曲を聞きながらソングライターとしての"耳"を磨いていった。10代になると、ニック・ドレイクやベン・ハーパーらのシンガー・ソングライターに惹かれるようになり、パティ・グリフィンを聴きながら、ハーモニーの歌い方を学んだという。
その彼女がILSEYとして、デビュー・アルバムをリリースする。Elektra Recordsからのリリースとなる本作『FROM THE VALLEY』。プロデューサーを手掛けるのは、Bon IverやSoccer Mommyを手掛けたBJ Burton、そしてBon IverのJustin Vernonもプロダクションとソングライティングで参加している。
『FROM THE VALLEY』は、愛、憧れ、失恋などのテーマに触れながら、逃避することの意味、そして自分自身を見つけるために今いる場所を離れなければならないというどうしようもない気持ちを探求した作品である。
これらの物語をIlseyは爽やかなローレル・キャニオンのロックと空気感のあるポップ・バラードでじっくりと丁寧に、歌に綴っている。彼女の優しく、共感に満ちた声は、苦闘の末に獲得した知恵に溢れおり、それぞれの曲に深さと奥行き、そして考えるスペースを与えているのだ。
「『FROM THE VALLEY』は、心の中にある深くて暗い谷間から生まれた」アルバムについてIlseyは説明する。「自責の念、憧れ、妄想、そして最終的には希望が渦巻く谷間を運転し、家に帰る道を見つけようとする」そんな作品だと彼女は語る。
そのアルバムには、彼女にとっての初のオリジナル・ソロ・シングルとなる、1970年代にインスパイアされたほろ苦い「No California」をはじめ、ニール・ヤングの名曲をBon Iverとともにカヴァーした「Heart Of Gold」など全10曲が収録されている。ソングライターIlseyからシンガー・ソングライターIlseyへ。彼女の物語が今始まる。
発売・販売元 提供資料(2023/09/01)
ビヨンセやマーク・ロンソンらに曲提供してきたシンガー・ソングライターによるデビュー作。マイリー・サイラスなどを手掛けるBJバートンがプロデュースにあたり、ニール・ヤング"Heart Of Gold"のカヴァーなどにはボン・イヴェールがゲスト参加。イーグルスやフリートウッド・マックで育った自身のルーツを掘り下げた、美しい渓谷風景が描かれ、澄んだ空気に癒される。
bounce (C)村上ひさし
タワーレコード(vol.480(2023年11月25日発行号)掲載)