ブルーノート・ニューヨークでの年末レジデンシーもおなじみとなった、実力・人気共に世界最高峰の「トランペットの貴公子」クリス・ボッティ。グラミー賞を受賞した2012年『インプレッションズ』以来、実に10年以上振りとなるニュー・アルバムは、名門ブルーノート・デビューとなる大注目盤だ。
2022年に60歳を迎え、「新たなスタートを切りたかった」と言う彼が創り上げたのは、ジャズ・スタンダードやコールドプレイの「フィックス・ユー」などを彼ならではの美しい音色で奏でたバラード集。豪華なオーケストレーションやゲストを迎えた過去作品も人気だが、今回は「自分とバンドのプレイ、そして自分が大好きな曲を演奏することにフォーカスした」と語っている通り、シンプルながらもクリスの類稀な美しい音色が際立つ、極上の仕上がりとなっている。バックはテイラー・エイグスティ(p)、ギラッド・ヘクセルマン(g)、ヴィニー・カリウタ(ds)などの鉄壁の布陣が固めている。
そして本作のプロデュースは名匠デイヴィッド・フォスター。「彼は多くのミュージシャンからリスペクトされているし、今回のセッションもとても繊細にナビゲートしてくれた」とクリスがコメントしているように、シンプルゆえに難しい今作のコンセプトを見事にまとめあげている。「ダニー・ボーイ」では感動的なピアノ・イントロも披露しており、そちらも必聴だ。
発売・販売元 提供資料(2023/08/18)
名匠デイヴィッド・フォスター×人気・実力共に世界最高峰"トランペットの貴公子"、クリス・ボッティの2023年作がブルーノートから11年振りにドロップ。グラミー賞を受賞した2012年『インプレッションズ』以来となる本作は、スタンダードは勿論コールドプレイ楽曲をも彼の美しい音色で解釈されたバラード集。豪華なオーケストレーションやゲストを迎えた過去作品と異なるシンプルながらも類稀な美しい傑作。テイラー・エイグスティ(p)、ギラッド・ヘクセルマン(g)、ヴィニー・カリウタ(ds)の鉄壁の布陣。ええやんええやん。
intoxicate (C)黒田"ハイプ"朋規
タワーレコード(vol.166(2023年10月10日発行号)掲載)