多くの舞台やドラマ、映画の音楽を手掛け注目される作曲家・阿部海太郎と、阿部が音楽を担当したドラマ『京都人の密かな愉しみ』のエンディングテーマ「京都慕情」(5thアルバム『Cahier de musique 音楽手帖』に収録)が評判となった歌手・武田カオリが、10年以上の歳月をかけて共作したアルバムが遂に完成。 (C)RS
JMD(2023/08/10)
多くの舞台やドラマ、映画の音楽を手掛け注目される作曲家・阿部海太郎と、阿部が音楽を担当したドラマ「京都人の密かな愉しみ」のエンディングテーマ「京都慕情」(5thアルバム『Cahier de musique 音楽手帖』に収録)が評判となった歌手・武田カオリが、10年以上の歳月をかけて共作したアルバムが遂に完成。
12のタイトルに綴られる形あるものと、ふたりが紡ぐ形のない音楽が表現するのは、架空の女性の慎ましい生活の痕跡。ピアノとヴォーカルのデュオ、弦楽四重奏、クラリネット独奏、ハープやギター、バンジョーの音色が綾なす時間からは、存在したかもしれない誰かの静謐な意志と豊かな心情が聞こえてくる。ジャケットのアートディレクションを手掛けるのは葛西薫。現代美術作家・ミヤギフトシによる写真群が静かな気配を漂わせる。
発売・販売元 提供資料(2023/08/07)
NHK連続テレビ小説「らんまん」の劇伴で脚光を浴びている阿部海太郎と歌手の武田カオリによる共作は、"Boots"Blanket"など架空の女性が身に着けたものを曲名にし、彼女の足跡を辿るような優美で郷愁を帯びた音世界を広げている。繊細なピアノと歌唱、牧歌的な弦楽器のハーモニーが映し出す日々の愛おしさ……。日常に柔らかな灯りをともす静謐で美しい逸品だ。
bounce (C)郡司和歌
タワーレコード(vol.478(2023年9月25日発行号)掲載)