イスラーム教神秘主義(スーフィー)の伝統音楽を演奏するネイ(葦笛)奏者・メルジャン・デデが『ナール(=火)』『ウォーター(=水)』といった作品の次にリリースしたのが本作『ブレス(=息)』でした。ここでは彼が奏でるネイをベースに、クラリネットや様々なゲスト歌手の歌声といった「息」の楽器がフィーチャーされています。そしてトルコらしい伝統楽器のアンサンブルの隙間を縫って飛び出すエレクトロニック・サウンドや、さりげなく施されたダブといったクラブ・ミュージックのテイストによって洗練されたサウンドを構築。チルアウト的な落ち着きの中、伝統的かつ先進的なサウンドのスパイラルに巻き込まれるかのような、ミラクルなデデ・ワールドに誰もが魅了されてしまうことでしょう。デデならではのディープかつ官能的なスーフィー音楽が楽しめる作品。 (C)RS
JMD(2023/08/11)
メルジャン・デデの過去の名作を廉価で再発!
トルコの鬼才スーフィー音楽家が放つディープな〈息〉の世界!
かつてライス・レコードから2006年にリリースし、大きな話題となった作品がお求め安い価格で再登場することになりました。メルジャン・デデはイスラーム教神秘主義(スーフィー)の伝統音楽を演奏するネイ(葦笛)奏者。トルコの伝統的な音楽をベースにしながら、エレクトロニカやクラブ・ジャズといったフィルターを通過した独自の音楽性を聞かせる音楽家です。また彼は〈アルキン・アレン〉という別名義でも活動をしており、そちらではよりクラブ・テイストの強い音楽性を楽しませてくれます。さらに2006年には渋谷bunkamuraで行われた「ラマダンの夜」というイベントのため来日し、旋回舞踊(セマー)とのコラボレーションを楽しませてくれました。
そんなメルジャン・デデが『ナール(=火)』『ウォーター(=水)』といった作品の次にリリースしたのが本作『ブレス(=息)』でした。ここでは彼が奏でるネイをベースに、クラリネットや様々なゲスト歌手の歌声といった「息」の楽器がフィーチャーされています。そしてトルコらしい伝統楽器のアンサンブルの隙間を縫って飛び出すエレクトロニック・サウンドや、さりげなく施されたダブといったクラブ・ミュージックのテイストによって洗練されたサウンドを構築。チルアウト的な落ち着きの中、伝統的かつ先進的なサウンドのスパイラルに巻き込まれるかのような、ミラクルなデデ・ワールドに誰もが魅了されてしまうことでしょう。
デデならではのディープかつ官能的なスーフィー音楽が楽しめる作品。17年前の作品とは思えないその先進性に改めて驚かさせること間違い無しです。
発売・販売元 提供資料(2023/08/10)
イスラム神秘主義=スーフィーの音楽家/DJ、メルシャン・デデ。イスラム四大元素を描いた4部作の〈火〉〈水〉に続く第3部は〈息〉。美しいネイ(葦笛)をベースに、トルコ音楽の伝統とモダンの息吹をゆっくりと吸い込み、より深く官能的な世界へすっと吐き出していく。特製弦楽器のハーディ・ガーディ・サズ、彼が初披露した歌声、クルド人女性歌手=アイヌールのコブシなど、どの息遣いも魅惑的です。秋には来日も決定!
bounce (C)おきよし
タワーレコード(2006年06月号掲載 (P104))