| フォーマット | CDアルバム |
| 発売日 | 1996年03月25日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| レーベル | Elektra |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| 規格品番 | WPCR-664 |
| SKU | 4943674066421 |
構成数 : 1枚
合計収録時間 : 00:35:28

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本作には彼にとっての大きな悲劇の前と後に作られた楽曲が同居しているように思える。悲しみを歌にして区切りをつけたものもあれば、新たな決意を歌に印したものもある。それらの感情と感傷をゆっくりと時間をかけて昇華して、1枚のレコードに落とし込んだアルバムだと受け止めている。なので、本作の解説に記されている真の"完全復活"は、一発録りの緊張感とエネルギーを詰め込んだ次回作だったように思う。
レコードのA面は完璧だ。導火線がチリチリと燃え進んでいくヒリヒリとした緊張感の漂う「ヒューズ」。ゆったりとした時間の流れを感じる「ユア・ブライト・ベイビー・ブルース」。メキシコの明るい太陽の下、青い空へと飛び立つ白い鳩のコントラストが眩しい「リンダ・パロマ」。そして、悲しみが泉のように止めどなく湧いてくる「あふれ出る涙」。B面の内向きの心象描写の果てには、ジャケット写真のように都市に暮らす普通の人々の”フリをして”生きる「プリテンダー」が待っている。そこには前を向きながら力強く歩みを進めようとするジャクソン・ブラウンがいる。
余談だが、アルバムのラストにタイトル曲を置いているものとしては、アル・スチュアートの『イヤー・オブ・ザ・キャット』やビー・ジーズの『チルドレン・オブ・ザ・ワールド』が浮かぶが、いずれも本作と同時期にリリースされたアルバムだ。