| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2009年10月26日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 勁草書房 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784326602223 |
| ページ数 | 288 |
| 判型 | A5 |
構成数 : 1枚
序章 社会における責任と法
第1章 〈法的思考〉と社会学
1.1 どのような責任について論じるのか
1.2 〈法的思考〉へのアプローチ
1.3 〈要件=効果モデル〉としての法的思考
1.4 〈目的=手段〉思考と法的思考との緊張
1.5 ルール・原理・政策:Dworkinの法理論をめぐって
1.6 〈政策〉による論証と日本の不法行為訴訟
1.7 社会における法:法の自律性と社会学
第2章 日本における不法行為責任の基本原理
2.1 不法行為責任の偶有性
2.2 不法行為責任の基本原理(1):権利侵害と違法性
2.3 不法行為責任の基本原理(2):過失責任主義の役割
第3章 帰責原理はどのように正当化されてきたか
3.1 過失責任主義とその無過失化
3.2 不法行為責任の正当化
第4章 不法行為制度の〈目的>:機能の規範的選別と序列化
4.1 不法行為制度を捉える視点:目的と機能の混在
4.2 〈主たる目的〉としての「損害填補・被害者救済」
4.3 〈副次的〉機能の不安定な位置付け:抑止と制裁
[付論] 〈被害者救済〈理念からの制度評価と〈脱道徳化〉
第5章 制裁性をめぐる争い:制度目的論の役割
5.1 補償的賠償と懲罰的賠償
5.2 民刑峻別論とその批判:制裁性否定の法学的背景
5.3 制裁性を法的に否定する論理:目的論は何を可能にしたか
5.4 慰謝料という賠償
5.5 定期金請求で実現されたこと、されなかったこと
第6章 法的責任の道徳化はどこまで可能か
6.1 法と強制:その関係の問い方
6.2 不法行為責任を道徳化する論理とその難点
6.3 修復的司法論における責任の道徳化
6.4 強制される責任と自発性
終章
文献
あとがき
人名索引
事項索引
不法行為責任の意味をめぐる争い。法的言説は、当事者たちの期待や意味づけにどう対処してきたのか。責任が問い問われる社会の分析。
法的責任は、限定的なものなればこそ、当事者の意に反してさえ強制できる。しかし、日常的な場面での果たされない責任を追及する手段として、法的制度が利用されるときには、人々の抱く責任観念と法特有の枠組み・法についての構想とのあいだでせめぎあいがおこる。このせめぎあいの構造を分析し、法的責任の意味、管理の論法を問う。

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