| フォーマット | CDアルバム |
| 発売日 | 1998年05月25日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| レーベル | Wea |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| 規格品番 | WPCR-2615 |
| SKU | 4943674261529 |
構成数 : 1枚
合計収録時間 : 00:40:44

※ショッピングカートおよび注文内容の確認画面にてフラゲのお届けになるかご確認ください。
※各種前払い決済をご利用の場合、フラゲは保証しておりません。
※フラゲは配送日時指定なしでご注文いただいた場合に限ります。
読み込み中にエラーが発生しました。
画面をリロードして、再読み込みしてください。
冒頭の「アレジー」は少し神経質で張り詰めた空気が漂っているが、タイトル曲以降はシンプルで落ち着いた楽曲が続く。
とりわけ「犬を連れたルネとジョルジェット」は、ルネ・マグリット夫妻が犬と佇むスチル写真から貰ったイメージを綴ったものだと聞くが、やわらかい陽射しが暖かく感じられる晩秋の景色が浮かんでくる。幻想的で奇想天外な絵画と穏やかな家族写真とのコントラストも一興だ。
ポール・サイモンの楽曲には”車”が登場するものが多いが、このアルバムには”車”の楽曲もあるが、さり気なく”汽車”も走らせている佳曲がある。鉄道好きの自分には嬉しい楽曲だが、汽笛が本物かどうかはわからない。それでも機関車”ネゴシエイションとラヴ・ソング号”は人生の光と影を縫って走り続ける。重なり合うハミングのコーラスも実に心地よい。
「レイト・グレイト・ジョニー・エイス」は締めの佳曲だが、アルバム『時の流れに』の「マイ・リトル・タウン」のような浮いた感じがしている。決して違和感ではないし、アルバムの重鎮としての存在感もあるのだが、他の楽曲と比べて、少しだけ色調が暗いような気がする。"死"の影が漂っているせいかもしれない。
この原点回帰ともいえる秀作アルバムの後、ポール・サイモンは遥かアフリカ大陸へと旅立ってしまう。久しぶりの里帰りだったが、居心地の悪さを感じたのだろうか…。
考え過ぎかな?