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検証・学歴の効用

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フォーマット 書籍
発売日 2013年06月20日
国内/輸入 国内
出版社勁草書房
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784326653812
ページ数 272
判型 46

構成数 : 1枚

はしがき――個人がコントロールできる数少ない地位達成手段「教育」

序章 学歴不信社会の到来?
1 増大する学歴の効用
2 「学歴の効用」を疑う風潮の広がり
3 研究者は何をしていたのか
4 本書の構成とデータ

第I部 大卒という学歴を問いなおす

第一章 高卒と大卒は何が違うのか――人材としての質的違いにみる学歴の効用
1 「学歴で人材タイプが変わる」という視点
2 注目する三つの要因――現職以前の経験・他者との関わり・自己学習
3 同じ学歴でも異なる所得
4 高卒人材・大卒人材それぞれの成長要因
5 効用をめぐる新しい見方――その可能性と意義

第二章 出世する大卒・しない大卒――「学習経験」が学歴内の多様性をもたらす
1 分散から考える「学歴の効用」問題
2 経済学における二つの理論と「学び習慣仮説」
3 みえにくい経済学系の効用
4 ミドル以降に上昇する効用
5 時間の隔たりが失わせてしまう効用観
6 効用があらわれるための「条件」としての学習習慣

第三章 大卒人材と読書
1 「自己学習の中核である読書」の効用を考える
2 工学系の読書と経済学系の読書
3 読書と所得のつながり方
4 きっかけとしての専門書

第II部 もう一つの学歴社会論――女子・専門学校・大学院

第四章 女子と学歴
1 女子の進学という未解明問題
2 女子高等教育の経済的効用――正規社員・非正規社員・結婚
3 経済合理的に説明できる進学需要の変化
4 「女子の高学歴化」以降の課題

第五章 専門学校への進学は「得」なのか
1 「第三の進路先」としての専門学校
2 政府統計資料による分析の限界と本章のアプローチ
3 専門学校卒業者が従事している職業
4 専門学校教育の効用分析
5 「期待できる効用の範囲を知る」ことの重要性

第六章 院卒という学歴は「使えない」のか
1 注目されはじめた院卒学歴問題
2 院卒就職の厳しさ
3 背景としての政策と現行の対応策の不十分さ
4 データにみる院卒学歴の強さ
5 状況改善のかすかな兆し

第III部 「学歴の効用」の認識社会学

第七章 学歴不信社会の源泉――三つの社会的要因
1 「なぜ、不信が芽生えるのか」という問い
2 効用低下の実体験
3 妥当な試金石の欠如と報道の影響
4 速すぎた高学歴化

第八章 学歴と「健全に」向き合える社会へ
1 学歴好きの学歴嫌い
2 諸悪の根源は、入試?
3 大衆化育ちの大衆嫌い
4 教育を軽視する社会――地に足がつかない「北欧好き」
5 普通の子の学びを見守る「健全な」社会へ

あとがき
文献
索引

  1. 1.[書籍]

学生の学力低下を問題視するあまり、世論の大勢が教育過剰論へと傾いている。しかし、大学は本当に多すぎるといえるのか。もはや学歴に意味はないのか。詳細なデータ分析から、大卒のみならず、専門学校卒や院卒といった学歴の効用を明らかにし、学歴に対するまなざしを歪ませた背景にまで迫る。現状に警鐘を鳴らす学歴社会論、誕生!

作品の情報

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著者: 濱中淳子

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