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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2019年03月21日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 岩波書店 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | 新書 |
| SKU | 9784004317647 |
| ページ数 | 302 |
| 判型 | 新書 |
構成数 : 1枚
はじめに――デジタル時代にこそメディア史的思考を
一九四〇年の「フェイクニュース」批判
SNS有害論とウェルテル効果
サイバー・ノマドの「つぶやき」
「メディア流言」とは何か
第1章 メディア・パニック神話――「火星人来襲」から始まった?
バーチャル・リアリティーの日常世界
災害パニック神話
弾丸効果パラダイムという神話
「火星人来襲」のドラマトゥルギー
新聞のパニック報道とその影響
古典『火星からの侵入』の問題点
メディア流言で得をしたのは誰か
第2章 活字的理性の限界――関東大震災と災害デモクラシー
プレ・ラジオ時代の「宇宙戦争」
自警団はパニックだったか
中山啓『火星』の予言
災害ユートピアと朝鮮人虐殺
鈴木庫三日記の「朝鮮人来襲」
新聞機能の停止と無線通信の傍受
第3章 怪文書の効果論――「キャッスル事件」の呪縛
「秘密」社会と「テロのメディア」
「キャッスル事件」とは何か
ロンドン軍縮問題と海軍の輿論指導
右翼新聞による「事件」捏造
「実名」暴露とキャッスル裁判
キャッスル事件の心的外傷
第4章 擬史の民主主義――二・二六事件の流言蜚語と太古秘史
流言の社会性
新聞紙の統制派と怪文書の叛乱派
情報不在の新聞号外,情報統制のラジオ放送
「知的であり反省的であり批判的である」流言
日本主義の科学的論拠
太古秘史の参加民主主義
流言蜚語は潜在的輿論
第5章 言論統制の民意――造言飛語と防諜戦
ニュース紙からメモリー紙へ
「流言蜚語を造る人々」
流言蜚語から造言飛語へ
「支那事変に関する造言飛語に就いて」
「宣伝人」を育てない言論統制
戦意と流言の逆相関
戦時流言と防諜の効果
第6章 記憶紙の誤報――「歴史のメディア化」に抗して
朝日新聞「慰安婦報道」問題
『新聞の「噓」』(一九三二年)
与太記事「弁当とムッソリーニ」
新聞界の機雷(一九四二年)と特攻賛美(一九四四年)
「歴史のメディア化」と「八月ジャーナリズム」
第7章 戦後の半体制メディア――情報闇市の「真相」
戦後新聞の原点――真実の隠蔽と検閲の隠蔽
ラジオ番組《眞相はかうだ》の逆効果
カストリ雑誌『眞相』の誕生
「反天皇制」の炎上ビジネス
反米メディアと半体制メディア
第8章 汚染情報のフレーミング――「原子マグロ」の風評被害
風評被害というフレーミング
起点としての「ビキニ水爆実験」
「原子マグロ」騒動の新聞報道
「放射能パニック」への対抗プロパガンダ
「新聞は世界平和の原子力」
「ビキニ成金」と「イワノフのコップ」
第9章 情報過剰社会の歴史改変――「ヒトラー神話」の戦後史から
弾丸効果とヒトラー神話
ナチスが月から攻めてきた!
新華社が伝えた「和服姿のヒトラー」
日本にさまよふヒトラーの亡霊
ステレオタイプ視された『アンネの日記』破損犯
元少年Aのコミュニケーション戦争
おわりにかえて
説得コミュニケーションとしての流言
「真実の時代」の到来?
情動社会のメディア・リテラシー
あとがき
主要引用文献
流言蜚語、風評、誤報、陰謀論、情報宣伝…….現代史に登場した数々のメディア流言の「真実」を見極め、それぞれの影響を再検証するメディア論。ポスト真実のデジタル情報化時代に求められる、「バックミラーをのぞきながら前進する」メディア史的思考とは何か。「あいまい情報」のメディア・リテラシーがいまここに。

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