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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2016年02月 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 白水社 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | 新書 |
| SKU | 9784560510049 |
| 判型 | B6 |
構成数 : 1枚
序文
第一部 古代のクレタ島
第一章 ミノス王のクレタ島の発見
I 伝説
II 発掘
III 年代
IV 線文字の解読
第二章 ミノア時代の諸段階
I 新石器時代における外部との最初の接触
II 前期ミノア時代と金属の出現
III 中期ミノア時代と島の発展
IV 後期ミノア時代I、島の最盛期
V 後期ミノア時代II、衰退
VI ミュケナイ時代のクレタ島
VII ドーリア人
第三章 ミノア時代における制度
I 氏族から王政へ
II 王
III ミノア時代の政治
IV 海上制覇
第四章 ミノア時代の社会組織の変化と経済活動
I 社会の進化
II 女性
III 農業と工業
IV 海船と商業
第五章 ミノス王時代の宗教
I 母神とクレタの神々
II 信仰
III 司祭
第六章 ミノア芸術
I 新石器時代とミノア芸術の誕生
II 古代ミノア時代と芸術
III 中期ミノア時代と芸術の拡大
IV 後期ミノア時代と芸術の頂点
V クレタ芸術の衰退
VI ミノア文学の問題
第七章 ミュケナイ文明とドーリア人の貢献
I アカイア人の貢献
II ドーリア人の貢献
III クレタのルネサンス
第八章 古典主義時代ならびにヘレニズム時代のクレタ島
I 前五世紀初頭のクレタ島
II 前五世紀と前四世紀の対外関係
III ギリシアの政治思想におけるクレタ島
IV ヘレニズム時代の内戦
第九章 ローマの平和
I 征服
II 政治組織
III 大規模事業
IV キリスト教
第二部 近代のクレタ島
第一章 ビザンティン時代のクレタ島
I ビザンティンの平和
II アラブの支配
III 再征服
第二章 クレタとヴェネツィア共和国
I 第四回十字軍とその結末
II ヴェネツィア共和国の制度
III 社会・経済構造
IV 内部革命
V 芸術と文学
VI カンディアの戦争とトルコの征服
第三章 クレタとトルコ
I 十七、十八世紀におけるトルコの政治
II クレタとヨーロッパ
III 十九世紀の内乱
IV クレタの自治
第四章 クレタとギリシア
I ギリシアの統一
II 両大戦のはざまで
III 第二次世界大戦中のクレタの立場
IV 経済状況
結論
訳者あとがき/参考文献/原注/クレタ島の地図/略記号一覧
ヨーロッパ・アジア・アフリカ大陸から等距離に位置するクレタ島。古代ミノア文明から第二次世界大戦まで、波乱に富んだ歴史を辿る。
古代ギリシア時代その島は世界の中心だった
ヨーロッパ・アジア・アフリカ大陸から等距離に位置するクレタ島。古代ミノア文明から第二次世界大戦まで、波乱に富んだ歴史をたどる。
ヨーロッパ、アジア、アフリカ三大陸から等距離に位置するクレタ島。古代ギリシア・ローマにおいてその島は世界の中心と考えられていた。ギリシア神話やホメロスによって語られた島の伝説は二十世紀初め、それに符合するような文明の存在がアーサー・エヴァンズによって明らかにされた。本書では歴史の波に翻弄されながらも、島の独自性を守りつつ生き抜いたさまざまなクレタが描かれる。
波乱に富んだ歴史をたどる
本書では、クノッソスを発見しミノア文明の研究の基礎を築いたエヴァンズとその功績、またその文明の繁栄から衰退までの叙述に、半分以上の紙数を割いている。原始時代からヘレニズム時代を経てローマ時代の終焉にいたるまでの記述を加えると、全体のほぼ四分の三のスペースを使って我々を中世の入り口に導く。
もちろんそれ以後の歴史が疎かにされているわけではない。キリスト教時代、ファーティマ朝によるイスラム化、ビザンティン帝国の支配、ヴェネツィアからの移民による統治、さらには第二次世界大戦におけるドイツ軍とイギリス軍との戦いの舞台となるまで、歴史の波に翻弄されながらも、島の独自性を守りつつ生き抜いたさまざまなクレタが、小さなスペースのなかで描かれる。

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