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とまどう男たち―死に方編

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フォーマット 書籍
発売日 2016年07月06日
国内/輸入 国内
出版社大阪大学出版会
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784872594362
ページ数 250
判型 46

構成数 : 1枚

はじめに

第一章 退き際のダンディズム

はじめに/序節 「煽る文化」にさらされて/第一節 「遊びの精神」とダンディズム/第二節 「演技の精神」とダンディズム/第三節 成り切らない演技力/第四節 「中途半端」を愧(は)じる心/おわりに

【エッセー1】人生の教訓

第二章 男の自殺とクジャクの羽

男女関係と自殺―自殺の隠れた要因?/自殺の増減は経済によるのではなく、社会変化による―フランスにおける自殺傾向の異変/経済の低迷は自殺を増やしたか?―栄光の三〇年のあとの時代/一九八〇年以降の日本の状況/消費とオスのクジャクの羽/「クジャクの羽」の記号性と文化性との関連―一九八〇年以降の社会変化について/日本における適応度指標としての経済力について

【エッセー2】死を視野に生きる

第3章 死に場所を求めて―高齢社会における生き方死に方

禁断の知識―抗加齢ブーム/寿命についての改善論と受容論/脚光を浴びる男の短い寿命/自然死・平穏死ブームと胃ろう問題/老年の二つの区分/病院は死に場所ではない/男と女は考える/群れへ帰る―なぜ病院で死ぬべきでないか

【エッセー3】思いがけないことが起きる自然死


第4章 講演「心霊(たましい)」の行方について考える

抗がん剤は止めました/「民俗のこころ」に訪ねる/全国戦没者追悼式典/本願寺派の祖檀納骨/そのたましゐ蝶となりて/御影信仰/御巣鷹山以上に北朝鮮にも留まっているのか……/「天国はもう秋ですか、お父さん」/拾骨儀式/魂魄この世にとどまり/靖国神社と碧血碑/靖国神社 対 千鳥ケ淵戦没者墓苑/メモリアリズムと遺骨新宗教/火葬化の波が押しよせると……

【対談】 日本仏教と「供養」

死を超えてもなお続く生命のストーリー/「民俗のこころ」になったストーリーとそれすら失った現代人/私が死んだらどうなるの/無我説 対 日本仏教/仏教と人情の相剋/恩讐の彼方/『モリー先生との火曜日』/『「平穏死」のすすめ』/暇があると要らないことを考える/死が怖くなくなる

【エッセー4】親父との約束

参考文献
執筆者一覧

  1. 1.[書籍]

退き際のダンディズムとはなにか。大村英昭氏の絶筆となってしまった本書は「生き方編」とともに「あきらめの男性学」を示す。石飛幸三、中村仁一、久坂部羊の目前に死をとらえたエッセイとともに、男が自殺する理由、死に場所、死に方、いのちが尽きようとしたとき必要なエクササイズ、心霊(たましい)の行方までをたどる。本当の男の道とはなにか。生きているうちに「死」が視野に入る、気づきの書。

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