イギリス版エミネム」「UKガラージにおけるボブ・ディラン」と称され、たった1枚のシングルでイギリス、ポップ・カルチャーの"未来"となったザ・ストリーツことマイク・スキナー。2000年代のUKシーンを語る上で外せない、全英NO.1天才リリシストがシーンの最前線へ戻ってきた!
その彼が約12年振りにリリースするフル・スタジオ・アルバムは、自身が監督・主演・音楽・制作まで全てを手掛けたロンドンのクラブランドを舞台にしたノワール・マーダー・ミステリー『THE DARKER THE SHADOW THE BRIGHTER THE LIGHT』という新たな物語のサウンドトラック!アナログも同時発売!!
イギリス版エミネム」「UKガラージにおけるボブ・ディラン」と称され、たった1枚のシングルでイギリス、ポップ・カルチャーの"未来"となったザ・ストリーツことマイク・スキナー。2000年代のUKシーンを語る上で外せない、全英NO.1天才リリシストがシーンの最前線へ戻ってきた。
2002年のデビュー作『オリジナル・パイレート・マテリアル(ORIGINAL PIRATE MATERIAL)』で、何処からとも無く突然現れ、シーンに風穴をあけた彼は、続く2004年のセカンド・アルバム『ア・グランド・ドント・カム・フォー・フリー(A GRAND DON'T COME FOR FREE)』で、シングル、アルバムともに全英NO.1を獲得。その後、2006年に『THE HARDEST WAY TO MAKE AN EASY LIVING』、2008年『EVERYTHING IS BORROWED』をリリースし、2011年5作目の『COMPUTERS AND BLUES』でザ・ストリーツとしての音楽活動に終止符を打つことを宣言した。しかし2017年末に突然ザ・ストリーツ名義でトラック「Burn Bridges」をリリース。2018年にもシングルを次々と発表し、2020年にはテーム・インパラとのコラボレーション楽曲も収録したミックステープ『NONE OF US GETTING OUT OF THIS LIFE ALIVE』をリリース。また2021年にもシングル「Who's Got The Bag」を発表している。(1/2)
発売・販売元 提供資料(2023/07/28)
そして2023年――ザ・ストリーツが2011年の『COMPUTER AND BLUES』以来、約12年振りとなるフル・スタジオ・アルバムをリリースする!『THE DARKER THE SHADOW, THE BRIGHTER THE LIGHT』。同名の映画のサウンドトラックでもある本作は、ザ・ストリーツの"王道サウンドとリリシズム"が戻ってきたアルバムだ。マイク・スキナーがこの10数年、クラブでベース/ラップDJとして活躍しながら、彼ならではの天才的リリックとビーツを磨いてきた結果がこの1作に表現されている。すべての楽曲はスキナーの手によるもので、長年のコラボレーターであるケヴィン・マーク・トレイルとロバート・ハーヴェイ、さらにティーフがフィーチャリング・ヴォーカリストとして参加している。アルバムからのリード・シングルとなるのは「Troubled Waters」。多幸感溢れたシンセ・サウンドに彼のトレードマークとなっている、所々止めが入るリリックのフロウ、ミニマリスト風のハーフ・ステップ・ビートにスキナーらしいリアルなストーリー・テリングが乗ったこの楽曲は、後半に差し掛かるつれ、シンプルなドラムン・ベースのビートが鳴り響く1曲だ。
実に久しぶりとなるフル・アルバムについて、スキナーは以下のように語っている:
「7年もの長い間このアルバムと映画に取り掛かっていた。長い間ずっといつかやってみたいと思っていたことだったが、いくつかの短編映像作品やミュージック・ビデオの制作に足を突っ込んだ後、準備ができたと感じた。伝統的な手順を踏まえようと一瞬考えたが、自分の直感を信じ、自分でやったほうが上手くいってるから、自分で監督、主演、編集、音源のミックス、資金調達、プロデュース、そして制作まで全て担当した。このアルバムは、映画無しでは成り立たない作品だ。これは全て、10年にも亘るDJサーキットや、クラブやバック・ルームでの人間観察、ビーツやベースラインを試したりしたことが結実し、『THE DARKER THE SHADOW THE BRIGHTER THE LIGHT』になったんだ」
ロンドンのクラブ界隈を舞台にしたノワール・マーダー・ミステリーだという映画『THE DARKER THE SHADOW THE BRIGHTER THE LIGHT』。マイク・スキナーが語る新たな物語を音楽面で表現したアルバム、それが本作なのだ。(2/2)
発売・販売元 提供資料(2023/07/28)
復帰作となった2020年のミックステープ『None Of Us Are Getting Out Of This Life Alive』以来の新作は、別プロジェクト名になるはずだった名称をそのまま表題にしたもの。派手なゲスト多数だった前作に対し、こちらは人員も最小限に自身のスピットにすべてを託す。ヴァージニア・リストンを要所でネタ使いするなどトータルで構成が考えられたコンセプチュアルな一枚だ。
bounce (C)狛犬
タワーレコード(vol.481(2023年12月25日発行号)掲載)