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モディが変えるインド 台頭するアジア巨大国家の「静かな革命」

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フォーマット 書籍
発売日 2017年06月
国内/輸入 国内
出版社白水社
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784560095546
判型 B6

構成数 : 1枚

プロローグ──立ち上がる巨象

第1章 躍動する「世界最大の民主主義」
インドの国会と選挙/国民会議派政権を率いたマンモーハン・シンとソニア・ガンディー/混迷を深める会議派政権/二〇一四年総選挙の三大争点/想定以上の大勝を収めたBJP/駅のチャイ売りから巨大国家の頂点へ─「インドの角栄」モディが歩んできた道/モディが進める「静かな革命」/第三の選択肢? 風雲児アルヴィンド・ケジュリワルの参戦/躍進、試練、大躍進──州議会選挙
コラム インドの選挙と政党

第2章 変わりゆく経済と社会
高額紙幣廃止の衝撃/経済自由化の四半世紀/グジャラート──経済改革の申し子/「メイク・イン・インディア」/成果と課題──道半ばの改革/貧困削減と中間層の拡大/「多様性のなかの統一」と宗教事情/なぜカーストはなくならないのか/女性の社会進出/かすむ空気──環境問題
コラム インド式問題解決法「ジュガード」

第3章 「同盟」と「非同盟」のあいだ
モディ訪米/対立から協力へ─「核」が印米を結びつけた/国内の攻防と「インド例外化」の国際交渉/漂流する印米関係/新時代に入ったインドとアメリカ─モディとトランプの登場/インドと「非同盟」/ソ連との「事実上の同盟」/「戦略的自律」と「非同盟3・0」
コラム 『実利論』で読み解くインド外交

第4章 南アジア・インド洋をめぐる印中「新グレート・ゲーム」
揺らぐインドの優越性──変貌する南アジアの国際関係/自ら動いたモディ/インド洋の「真珠争奪戦」/一進一退の対パキスタン関係/アフガニスタンの戦略的重要性/新たな「地域」の創造か──ベンガル湾協力/「海洋シルクロード」への対抗策/協力と対立の印中関係/二〇一六年の攻防
コラム インドのソフトパワー

第5章 「インド太平洋」時代の日本とインド
モディと日本/遠かったインド/二〇〇〇年からの急接近/経済関係の拡大/始動する大型インフラプロジェクト/理想と現実のあいだで─原子力協力/緊密化が進む安全保障協力/日印関係に死角はないか/日本だからこそ可能な対処策/「南アジアを俯瞰する外交」
コラム 戦前・戦中のインド独立運動と日本

エピローグ──二〇四七年のインド

あとがき/注・出典/参考文献/写真クレジット/人名索引/事項索引

  1. 1.[書籍]

「巨象使いの切り札」として登場したモディ首相を通して現代インドの政治、経済、社会、外交を概観し、南アジアの国際関係を紐解く。

現代インドの実相が見えてくる!

「SNSフォロワー数世界一のリーダー」といわれる第18代首相の姿を通して、現代インドの政治、経済、社会、外交を概観し、南アジア情勢と日印関係を気鋭の研究者がわかりやすく解説する。

「本書は、これまでモディが歩んできた道、彼の実績、首相としての言動や取り組みなどを通じて、政治、経済、社会、外交といった現代インドの諸相を描き出すとともに、よりいっそう存在感を高めるであろう同国の将来についても展望しようとするものである。また、インドの行く末は日本にとっても無縁ではない。近年、両国の関係緊密化が進んでいるが、そのことが持つ意味やインド側の意図はどのようなものなのか。こうした問いについて、単に二国間だけでなく、地域、さらにはグローバルな視点でとらえていくことも本書が取り組んでいくテーマである。」(「プロローグ」より)

昨年11月、「トランプ・ショック」の陰でいきなり高額紙幣の廃止を宣言し、インド国民のみならず国際社会の度肝を抜いた首相ナレンドラ・モディ。そのカリスマ性や高い実務能力、大胆な政策、巧みな官僚操縦、そしてエリート階級の出身ではないたたき上げという点で、「インドの田中角栄」とも評される人物だ。本書は「SNSフォロワー数世界一のリーダー」と言われるモディの姿を通して、現代インドの政治、経済、社会、外交を概観し、南アジア情勢と日印関係についてわかりやすく解説した入門書である。
伸長著しいインドの台頭ぶりを示す指標は枚挙にいとまがない。しかし、存在感と重要性が増す一方で、インドは依然として「わかりづらい」という印象を持たれがちだ。「牛の保護」が重大な政治的・社会的イシューとなっているのはなぜか。今なお続くカースト制度や宗教対立の背景には何があるのか。地域と国際社会でのインドの興隆は日本にとって何を意味するのか。また、米中とどのように距離をとっていくのか――。長年にわたって南アジア研究に携わってきた著者がこうした疑問に丁寧に答え、巧みな筆致で現代インドの諸相をあぶり出す。写真・図版多数収載。

作品の情報

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著者: 笠井亮平

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