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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2018年05月 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 白水社 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784560096246 |
| ページ数 | 268P |
| 判型 | B6 |
構成数 : 1枚
はじめに
第1章 日印関係の今
1 ミレニアムに出現した「インドのドバイ」
2 発展の中心、モディ
3 インドで進む「太平洋ベルト」構築
4 インドの窮地を救った日本
5 日印協力のモデル、デリーメトロ
6 インドに新幹線が走る日
7 原発とのバーター取引
[コラム] インドに続々、在住邦人向けビジネス
第2章 モディとは何者か
1 変革の男
2 モディの二つの顔--(1)「グジャラート株式会社」CEO
3 トップダウンの政治手法
4 モディの二つの顔--(2)ヒンドゥー・ナショナリスト
[コラム] チャンドラ・ボース生存説
第3章 変わるインド外交
1 拡大するインドの行動範囲
2 中国との陣取りゲーム
3 日本はインドと共同歩調
4 兵器も「メーク・イン・インディア」
5 インドの核戦略
6 インドのエネルギー戦略
[コラム] 戦跡を発掘するインパールの青年たち
第4章 教育--「英語・IT大国」の実像
1 「英語・数学大国」の実像
2 「四パーセント」の世界
3 教育の現場でねじれる言語
4 横行するカンニング
5 インドで「金の卵」を育てろ--日本の支援策
6 インドから東大へ
[コラム] インド人の英語
第5章 分断社会の今
1 相次ぐカースト「格下げ」要求デモ
2 生きているカースト意識
3 カーストとアイデンティティー政治
4 「ヒンドゥートゥヴァ」とは
5 BJPの二枚のカード
[コラム] インド人東大生の挑戦
終 章 日印関係とインドの将来
1 原発と新幹線をめぐるしたたかな交渉
2 周辺国から見たインド
3 インドと付き合うということ
あとがき
参考文献
めざましい経済成長を続ける一方で、国内にさまざまな難題を抱えるインド。そのチャンスとリスクを見極めるための視点を提供する。
インドとどう付き合うか
めざましい経済成長を続ける一方で、国内にさまざまな難題を抱えるインド。そのチャンスとリスクを見極めるための視点を提供する。
したたかな交渉相手とどう付き合うか?
中国と日本の間にインドが割って入り、「中印二強」時代がやってくるのはもはや時間の問題である。インドの成長で、中国の台頭によって引き起こされたものと同様の激変がアジアで起きる――。本書は、政界、経済界のみならず、庶民の生活にも深く分け入った元朝日新聞ニューデリー支局長が、チャイナ・パワーに対峙しつつインドを取り込もうとする日本の戦略を軸に、10年後、20年後のアジアと日本を考えるための手がかりを明示したルポである。
デリー・ムンバイ産業回廊(DMIC)構想など巨大プロジェクトをいくつも立ち上げ、外資を呼び込みつつインフラ整備に邁進するインド。一方、国内では、世界一ともいわれる貧富の差、カーストに基づく根強い差別、頻発する宗教・民族紛争など、深刻な社会問題を多く抱える。「ばらばらな人びとが好き勝手言い合う社会」をまとめるものはもはや国旗と国境しかないと言っても過言ではない。今のモディ政権は、国民統合の原理に薄いインド社会を「ヒンドゥー・ナショナリズム」の枠で固めようとしているが、懐につねに火種を抱えており、その足場は盤石とは言いがたい。
インドが併せ持つ、こうしたチャンスとリスクを冷徹に見極めるための視点を提供する。

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