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フィールドから読み解く観光文化学 「体験」を「研究」にする16章

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フォーマット 書籍
発売日 2019年04月24日
国内/輸入 国内
出版社ミネルヴァ書房
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784623085859
ページ数 348
判型 A5

構成数 : 1枚

はじめに

序 章 観光と近代——まなざし・真正性・パフォーマンス(西川克之)
1 観光と近代
2 観光の表と裏
3 演技(パフォーマンス)と労働


第I部 観光研究の視座

第1章 観光振興がもたらす不幸——マーケティング論から定義するDMOの意義(石黒侑介)
1 テーマパーク化するマヤ遺跡
2 貧困を招く世界遺産
3 観光が街を変える
4 オーバーツーリズムの発生と政策転換
5 観光「の」振興か、観光「による」振興か
6 DMOとソサイエタル・マーケティング

第2章 本物の観光資源はどこにあるのか——真正性から真摯さへ(岡本亮輔)
1 すべてが不真面目なキリストの墓
2 偽書『竹内文書』と神都調査団
3 真正性からのアプローチ
4 観光実践と真摯さ
5 真正性から真摯さへ

第3章 舞台としての観光地——「小江戸川越」を創造する空間とパフォーマンス(鈴木涼太郎)
1 地元が観光地になる
2 川越と蔵造りの町並み
3 観光地「小江戸川越」の誕生
4 均質化した郊外に出現したテーマパーク「小江戸」
5 観光地という舞台の主役
6 もう1人の登場人物


第II部 観光と地域

第4章 開発が変える地域——白川郷・竹富島のコミュニティ・ベースド・ツーリズム(麻生美希)
1 合掌造り集落の記憶
2 合掌造り集落は安泰なのか?
3 開発に揺れる竹富島
4 観光開発理論からのアプローチ
5 変わらざるを得ない地域とコミュニティ

第5章 農村民泊が直面しているもの——境界をまたぐ実践の良さと困難(越智正樹)
1 意表を突く一言に立ち止まる
2 農村民泊は何のために
3 ごっちゃになっているものを解きほぐす

第6章 文化遺産は誰のものなのか——台湾における日本統治時代の建築(波多野想)
1 台湾・金瓜石鉱山というフィールド
2 遺産の保護?
3 文化遺産としての金瓜石鉱山を巡る現象と人びと
4 モノとしての文化遺産/コトとしての保護・活用
5 「実用的な過去」から迫る地域の実態

第7章 リズムを消費する——K-POPとソウルのトランスな観光空間(金成玟)
1 K-POPとソウル
2 ソウルの物語としてのK-POP
3 メトロポリス・ソウルの都市性
4 K-POPが変えたソウルの都市性
5 K-POPが媒介するリズム
6 消費される都市のリズム


第III部 観光と共同性

第8章 関係性としての地域開発——佐渡の集落に見る伝統・街並み・再帰性(門田岳久)
1 過疎と再帰性
2 街並みへのまなざしの転換
3 冊子のエージェンシー
4 観光という複雑性

第9章 観光の領域横断的な拡がり——中国ムスリムの宗教/観光実践(奈良雅史)
1 信仰の危機に立ち向かう回族の若者たち
2 回族社会の変化
3 支教活動の展開
4 エージェンシー論からのアプローチ
5 観光人類学の視座

第10章 観光の政治性、そして人類学——チベット・ラサの観光空間から(村上大輔)
1 「チベット観光」への誘い
2 ラサの観光空間における監視と抑圧
3 日本における「チベット」への眼差し
4 観光、人類学、そしてコロニアリズム

第11章 観光客の違法ビジネスが作るグローバル市場——タメルにおける宝飾...

  1. 1.[書籍]

歩きまわる研究者たちの実践。
研究者はフィールド調査での忘れられない出来事を研究対象としてどう問題化するのか。観光研究の多様なアプローチを追体験しよう。

観光における文化とは何だろうか。本書では、書き手が観光で体験したユニークなエピソードから、そこに潜む文化的背景まで解説していくテキストであり、観光文化を多角的に読み解くための方法論を楽しく学ぶことができる。さらに、各章末にブックガイドを掲載し、さらなる学習へと繋げることができ、観光文化論の初学者向けに最適の一冊である。

作品の情報

メイン
アーティスト: 西川克之

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