| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2019年09月21日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 岩波書店 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | 新書 |
| SKU | 9784004317937 |
| ページ数 | 318 |
| 判型 | 新書 |
構成数 : 1枚
はじめに
記者が歩いた「トランプ王国」
プロローグ――就任式へ,ラストベルトから山を越え
郵便受けのサプライズ/20年ぶりのドレス/10人に9人がトランプ支持,山道で
第1章 新たなブラック・マンデー
1 就任式(プロローグから続く)
支持者「移民は同化して当然だ」/決め手は「実行力とイスラエル擁護」/「ビジネス界は大喜び」
2 トランプ凱旋集会
「トランプがこの街を選んだぞ」/誤解まじりの支持理由/「公約の1割でもやれば十分」
3 地元の民主党トップと飲みに行く
最大の見せ場は「家を売るな」/無視されたメモ/アイデンティティー・ポリティックスの弱点/カウンターで語る「エリートの盲点」
4 果たされない約束
「もう二度とトランプを支持しない」/本当だったウワサ/「夢物語とわかっているけど」/地元紙も廃刊
第2章 3年後の「王国」再訪(ロードトリップ前半)
1 ペンシルベニア州ルザーン郡
トランプが逆転勝利した街/「デプロラブル」今も掲げ/初めてのバーに入る緊張感/「ニューヨーク・タイムズよ!」/個性的,それがアメリカで大事なこと/サンダースからトランプへスイッチ/やけっぱちでトランプ支持/分断のはざまで悩む大学生/「トランプはクレージーでいい」/大統領が誤解を拡散/トランプに敗れた二つの理由/連邦上院選で「潮目変わった」/「そうそう,ベトだよ」/ヒスパニックが5%→54%に急増した街
第3章 次もトランプで決まり(ロードトリップ後半)
2 ペンシルベニア州ウェストモアランド郡
トランプがTPP離脱を宣言した街/「トランプは有言実行,100点満点」/情報源は政治トーク番組
3 ペンシルベニア州ワシントン郡
3年前にガソリンスタンドで聞いた声/3年後の声「25%実現すればハッピー」/「トランプにあと6年やってほしい」/トランプの政策,支持基盤に恩恵
4 オハイオ州マホニング郡
「トランプはサーカス」と警戒感/3年後の元旦も同じダイナーへ/「白人が少数派になる」
5 オハイオ州メダイナ郡
3年前,郊外でもトランプ熱/「満足度50点」郊外で今は寒風/アウトサイダーだったが……しぼんだ期待
第4章 郊外で「王国」に揺らぎ?
1 中間選挙でのスイング
「トランプ時代に政党は関係ない」共和党員にも不満/アメリカの保守とは/都会に出た娘はリベラル派/お隣でも民主党の女性が勝利
2 郊外の象徴「レビットタウン」
ミドルクラスの圧倒的な裕福さ/50年代にデラックス自動食洗機/「ここはアメリカン・ドリームの象徴です」/「共和党一家で育ったが,彼を支持できない」/次の住人はトランプ支持者/夫には反対「トランプは子どものようだ」/防戦の共和党候補,「トランプ隠し」戦術/カギを握った郊外,今後も
第5章 帰還兵とアメリカ
1ドルも使わせてくれないバー/「人混みは苦手だ」/「真のアメリカを知りたければ」/「実はオレも枯れ葉剤を浴びたんだ」/「60点だが,もう一度トランプに入れる」/58歳からの異変/帰還兵と酒,ドラッグ/戦争にオシマイはない/「トランプは嫌いだ」/戦場帰還兵の父との思い出/「みんな戦場から別人になって帰ってきた」
ロングインタビュー1 どうしちまったのか民主党?(トマス・フランク)
第6章 バイブルベルトを行く
1 アラバマ州北部
トランプ支持9割の土地/共和党トップ「ここに民主党はない」/南部の「文化的な不満」/共和党候補がミッキーマウスでも勝った/「娘にはデートさせたくない男を担ぎ上げた」/私は米政治を何も理解していなかった/ボートで登場したもう一人の共和党トップ/トランプ政権「99点」/メリー・クリスマスが言えなくなった/請求書の代わりに「神のご加護を」/バプティストの不満/「教会がコミュニティーの中心だったのに」/我々はイスラエルの親友です/「別に自分の彼氏じゃないし」/「人助けは政府ではなく教会の仕事だ」
2 ルイジアナ州からテキサス州へ
茶会からトランプ支持へ/「白人の特権」という言葉へのいらだち/自らを「ホワイト・トラッシュ」と呼ぶ男/小作農民だった両親からのアメリカン・ドリーム
ロングインタビュー2 アメリカン・ドリームという「物語」を生きる右派(アーリー・ホックシールド)
第7章 もはや手に入らないアップルパイ
一気に著名政治家に/支持者の素顔/大物も,一支持者として/「やるべきことをやってきたのに」/トランプ当選後に社会主義団体のメンバー急増/サンダース,大統領選に再挑戦/普通に暮らせない支持者たち/弱点にもなりうる社会主義/貧困を記録してきた人に会いに行く
エピローグ――クリスマス,ラストベ<...
ニューヨークを飛び出し中西部に広がるラストベルトへ。再訪のロードトリップで見えてきたトランプ王国のその後を追う。都市と地方の中間に位置し揺れる「郊外」、さらには深南部(ディープサウス)に広がる熱心なキリスト教徒の多い「バイブル(聖書)ベルト」へ。4年半で1005人に取材した真のアメリカがここに。

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