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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2019年09月21日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 岩波書店 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | 新書 |
| SKU | 9784004317975 |
| ページ数 | 270 |
| 判型 | 新書 |
構成数 : 1枚
プロローグ――批評とその分身
第一節 せむしの小人とともに
第二節 天使という分身
第一章 青 春の形而上学――ベルリンの幼年時代と青年運動期の思想形成
第一節 世紀転換期のベルリンでの幼年時代
第二節 独自の思想の胎動
第三節 「青春の形而上学」が開く思考の原風景
第四節 友人の死を心に刻んで
インテルメッツォI クレーとベンヤミン
第二章 翻訳としての言語――ベンヤミンの言語哲学
第一節 言語は手段ではない
第二節 言語とは名である――「言語一般および人間の言語について」
第三節 翻訳としての言語
第四節 方法としての翻訳――「翻訳者の課題」
第三章 批評の理論とその展開――ロマン主義論からバロック悲劇論へ
第一節 芸 術批評の理念へ――『ドイツ・ロマン主義における芸術批評の概念』
第二節 神話的暴力の批判――「暴力批判論」
第三節 文芸批評の原像――「ゲーテの『親和力』」
第四節 バロック悲劇という根源――『ドイツ悲劇の根源』
第四章 芸術の転換――ベンヤミンの美学
第一節 人 間の解体と人類の生成――『一方通行』と「シュルレアリスム」
第二節 アレゴリーの美学――バロック悲劇からボードレールへ
第三節 知覚の変化と芸術の転換――「技術的複製可能性の時代の芸術作品」
第四節 中断の美学――ブレヒトとの交友
インテルメッツォII アーレントとベンヤミン
第五章 歴史の反転――ベンヤミンの歴史哲学
第一節 近代の根源へ――『パサージュ論』の構想
第二節 経験の破産から――「フランツ・カフカ」と「物語作家」
第三節 想起と覚醒――『パサージュ論』の方法
第四節 破壊と救出――「歴史の概念について」
エピローグ――瓦礫を縫う道へ
第一節 ベンヤミンの死
第二節 瓦礫を縫う道を切り開く批評
第三節 哲学としての批評
ヴァルター・ベンヤミン略年譜
主要参考文献一覧
あとがき
戦争とファシズムの時代に生きた思想家ヴァルター・ベンヤミン(1892―1940)。蹉跌の生涯のなかで彼が繰り広げた批評は、言語、芸術、歴史を根底から捉え直しながら、時代の闇のただなかに、何者にも支配されない生の余地を切り開こうとした。瓦礫を掻き分け、捨て去られたものを拾い続けた彼の思考を今読み解く。

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