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ヒグマ学への招待 自然と文化で考える

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フォーマット 書籍
発売日 2020年04月23日
国内/輸入 国内
出版社北海道大学出版会
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784832974159
ページ数 384
判型 A5

構成数 : 1枚

はじめに



序 章──ヒグマ学とは何か………増田隆一

1 動物としてのヒグマ

2 文化におけるヒグマ

3 ヒグマ学におけるヒグマ

4 『ヒグマ学入門』から『ヒグマ学への招待』へ

5 本書の構成と概要





第I部 ヒグマと自然環境



第1章 ヒグマの生態………山中正実

1 ヒグマは「森のクマさん」じゃない

2 日和見主義の雑食動物

3 サケ・マスを食べるヒグマは大きい

4 春から夏の食物と生息環境

5 秋の食物と生息環境

6 冬眠を行う生活年周期

7 オス・メスの行動および繁殖

8 シカは恵みか災いか



第2章 世界のヒグマと移動の歴史………平田大祐

1 世界のヒグマ

2 ヒグマとホッキョクグマの関係

3 ヒグマとホラアナグマの関係



第3章 想像を超えたヒグマとサケのつながり

──互いに影響する生態と進化、そして生態系全体へ………小泉逸郎

1 サケの特徴的な形態と進化

2 クマがサケに与える影響

3 サケがクマに与える影響

4 クマとサケだけでは終わらない─生態系全体への波及

5 研究の注意すべき点──地域差や種差

6 おわりに─生態系管理に向けて



第4章 北海道におけるシマフクロウとヒグマ………竹中健

1 はじめに

2 ブラキストン線を代表する生物

3 アイヌ民族との関わり

4 北海道の開発と生息地の減少

5 シマフクロウの保護

6 シマフクロウの要求する環境とは

7 生息環境の改善の取り組み

8 アンブレラ種としてのシマフクロウ



第5章 市街地とヒグマ………早稲田宏一

1 札幌市における市街地出没

2 市街地出没の背景を探る

3 札幌市におけるヒグマと人の関わりの歴史

4 これからの対策





第II部 文化の中のヒグマ



第6章 クマ信仰・儀礼はなぜヒグマで顕著なのか………天野哲也

1 はじめに

2 ホッキョクグマ信仰・儀礼

3 クマ信仰・儀礼の古さ

4 おわりに



第7章「熊送り」の動物考古学………佐藤孝雄

緒言

1 「熊送り」の概要

2 「熊送り」儀礼の考古学的痕跡

3 今後の課題

4 結言──期待される研究の新展開



第8章 口承文芸からみたアイヌ文化のクマ………児島恭子

1 アイヌ口承文芸からクマをみるにあたって

2 動物としてのクマ

3 人を殺すクマ

4 守護神としてのクマ

5 口承文芸の中のクマ



第9章 古文書の中のヒグマ………松本あづさ

はじめに

1 17~18世紀の古文書に記された熊皮・熊胆の利用

2 蝦夷地に滞在した和人の古文書

3 19世紀なかばにおける新たな動向

おわりに



第10章 木彫りとなったヒグマ──八雲町の木彫り熊を中心として………大谷茂之

1 はじめに

2 北海道における木彫り熊の発祥

3 旭川近文アイヌ集落における木彫り熊と,道内の様相

4 おわりに





第III部 ヒグマとの共存



第11章 現代社会におけるヒグマ………間野勉

1 春グマ駆除廃止までのヒグマ管理の歴史を振り返る

2 春グマ駆除廃止前後のヒグマ管理

3 ヒグマという動物

4 事件に学ぶヒグマ管理の考え方

5 渡島半島地域ヒグマ保護管理計画の策定

6 特定鳥獣管理計画へ

7 交通安全対策に学ぶヒグマ対策



第12章 この土地を理解する鍵としてのヒグマ………伊藤健次

1 フィールドでヒグマと出会う

2 野生という存在

3 人の記憶・土地の記憶

4 海と森をつなぐもの



第13章 ヒグマの生活史──飼育と観察記録からの探求………前田菜穂子

1 飼育の歴史

2 のぼりべつクマ牧場での研究の歴史と社会的背景

3 繁殖の記録

4 野外で冬ごもりの実験<...

  1. 1.[書籍]

ヒグマ学は、ヒグマをキーワードとして、その生物学にとどまらず、ヒグマが生息する北海道や北ユーラシアの自然環境や生物多様性の保全、そしてヒトの文化や現代社会との関係を考える学際的な学問である。 ヒグマ学を通して、私たちが自然とどのように共存していくべきかを考える。

作品の情報

メイン
アーティスト: 増田隆一

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