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リスクの正体 不安の時代を生き抜くために

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フォーマット 書籍
発売日 2020年06月22日
国内/輸入 国内
出版社岩波書店
構成数 1
パッケージ仕様 新書
SKU 9784004318361
ページ数 282
判型 新書

構成数 : 1枚

はしがき

I 感染症のリスク
広がる"COVID─19"——難局をどう乗り切るか
MERS感染拡大——文明が生んだ不意の一撃
はしかの流行とワクチン接種
二六年ぶりに日本に現れた豚コレラ

II 自然災害と地球環境のリスク
御嶽山の突然の噴火
「宙づりの日々」
繰り返す豪雨災、力ずくの治水の限界
地震のリスク——予知より「備え」に智恵を
未来のリスク
新潟県糸魚川・アスクル火災の教訓
ヒアリ騒動を考える
地球温暖化問題はなぜ難しいか
地質学と「チバニアン」
世界の水問題とバーチャル・ウォーター
災害が多発した二〇一八年
遅れた台風一五号の被害の把握
日本列島と自然災害

III 新技術とネットワーク社会
ドローンの功罪
「シェール革命」と中東の緊張
人工知能と囲碁
自動運転車の未来
「もんじゅ」と「豊洲市場」
広がる「ポスト真実」
仮想通貨の理念と課題
情報化がもたらす変化
日本の「イノベーション政策」
「ブロックチェーン」再考
量子コンピューターの可能性

IV 市民生活の「安全安心」
食のリスクとメディア
ジャーナリズムと行政
少年犯罪への視線
老朽インフラ劣化の危機
バンコク爆破テロとリスク社会
パリ同時テロの衝撃
「プロのモラル」
相模原障害者施設殺傷事件から考える
映画『シン・ゴジラ』を観て
高齢ドライバーの事故
豊洲市場のベンゼン騒動
現代の「杞憂」
テロの「恐怖」の拡散
相次ぐ品質検査の不祥事
高齢化社会と法医学
裁量労働制の落とし穴
四九日も逃走できた理由は
自己責任論の思想

V 時代の節目を読む
ノーベル賞ラッシュ
過剰なバッシングのメカニズム
「ゆとり世代批判」の貧困
トランプ大統領誕生が意味するもの
新時代の教育改革
「冷戦後」の終わり
ICANのノーベル平和賞受賞と日本
「失われた三〇年」の正体
相対化するテレビの地位
令和フィーバーに思う
加藤典洋氏の「ねじれ」論
研究不正——事実と虚構の壁が溶けたか
「文理融合」の好奇心
ドラマが描く五輪と国家
「安全安心」とリスク


あとがき
読書案内/参考文献

  1. 1.[書籍]

新型コロナウイルスの脅威、相次ぐ豪雨災害、首都直下地震の恐怖……。リスク社会化した現代日本において、私たちの日常生活はさまざまな「リスク」「不安」「恐怖」に囲まれている。これらの「不安」とどう向きあっていけばよいのか。科学史・科学論の知見を縦横無尽に駆使しながら、斬新な切り口で考察する。

作品の情報

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著者: 神里達博

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