書籍
書籍

生活綴方で編む「戦後史」 〈冷戦〉と〈越境〉の1950年代

0.0

販売価格

¥
5,390
税込
還元ポイント

販売中

お取り寄せ
発送目安
2日~14日

お取り寄せの商品となります

入荷の見込みがないことが確認された場合や、ご注文後40日前後を経過しても入荷がない場合は、取り寄せ手配を終了し、この商品をキャンセルとさせていただきます。

フォーマット 書籍
発売日 2020年06月25日
国内/輸入 国内
出版社岩波書店
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784000614092
ページ数 406
判型 46

構成数 : 1枚

序 章 冷戦的な知の枠組みを問い直す ………駒込 武
1 教室と世界をつなぐ窓──世界史からの/への「問い」
2 越境的な知の枠組みの想像=創造──アジア・アフリカ会議の時代
3 多次元的な「翻訳」作業の介在──奇怪なコラージュの中へ
【コラム】 京都人文学園──『世界の子ども』の種が蒔かれた場所

第I部 〈越境〉する生活綴方──教科・言語・メディア

第1章 『山びこ学校』という起点──教育と政治と市場から働く力 ………駒込 武
1 学級文集『きかんしゃ』の世界──第一次編集作業
2 『きかんしゃ』から『山びこ学校』へ──第二次編集作 業
3 中文版・英文版へ──第三次編集作業
4 山村から考える「平和」

第2章 冷戦の中の綴方復興──国分一太郎にとって生活綴方とは何か ………永田和寛
1 「教育の自律性」を求めて
2 生活綴方的教育方法の構造
3 国語からはみ出した「国語」
4 「子どもの胸のうちから」世界を描く

第3章 「大衆」と「民族」のあいだ──映画《山びこ学校》をめぐる市場 ………花田史彦
1 製作──映画人が山村に入る
2 公開──山村が上映される
3 評論──映画が自律する
4 葛藤──教育が市場と対峙する

第4章 反基地運動と生活綴方──文集『基地の子』をめぐるポリティクス ………山口刀也
1 基地の町の生活綴方
2 広がるヤンキー・ゴー・ホームのさけび
3 学校文集「デルタ」と『基地の子』の距離
4 「基地の子」の生活にせまる──『綴方風土記』の可能性
【コラム】 『基地の子』エスペラント版・中文版で消えた問い──「おかあさんは、パンパンだったのでしょうか」………須永哲思、張語涵

第II部 世界を編集する──『世界の子ども』という挑戦

第5章 『世界の子供』から『世界の子ども』へ──エスペラント運動と生活綴方運動の交錯 ………須永哲思
1 東アジアにおける戦前エスペラント運動の展開
2 ブルギニョンと長谷川テルの苦闘
3 エスペラント資料『日本風土記』の作成
4 冷戦体制下におけるエスペラント通信の実際
5 「世界の綴方の精神」のゆくえ

第6章 『世界の子ども』の編集過程──世界の「生活」と「平和」をつなぐために ………須永哲思
1 『世界の子ども』のシリーズ構成
2 企画の経緯と構想の変容
3 通信業務と編集業務
4 「生活綴方」概念をどう伝えるか
5 読者からの声
6 地理から考える世界平和

第7章 「窓」が世界へひらくとき──『フランス篇』をめぐるダイアローグ ………小綿 哲
1 作文から描かれるフランス
2 フレネ教育運動とその方法
3 編集というダイアローグ
4 「顔の見える平和」にむけて

第8章 「副教材」を編集するしごと──成田忠久の戦前と戦後 ………永田和寛、山口刀也
1 北方教育社と生活教育論争
2 平凡社における成田のしごと
3 「反省」と「勉強」
4 編集の技

第III部 『世界の子ども 中国・朝鮮篇』を読む──生活綴方が映す東アジア

第9章 『中国・朝鮮篇』の編まれ方──「自由な文化交流」に立ちはだかる壁………巫 靚
1 「中国篇」をめぐる通信
2 編集部の求めた作文
3 作文の記述から見る「中国篇」の特徴

9章補論 翻訳作業とその死角 ………劉迎春
1 編集における翻訳の位相
2 「耳なし羊」をめぐる三重の翻訳

第10章 中国社会主義国家を生きる………劉迎春、包福昇
1 「解放」された女性たち
2 少数民族を代表させられる子どもたち

第11章 台湾 浮かび上がる民俗の固有性と沈黙の声………張彩薇
1 中華民国を介した「台湾篇」の編集過程
2 作文が垣間見せる「日常」
【コラム】 台湾人エスペランティストという困難──まぼろしの協力者・連温卿………張伶華

第12章 朝鮮 分断と内戦の中の子ども ………松下佳弘
1 初期プロットと作文の収集
2 朝鮮の子どもたちにとっての「生活」と「戦争」
3 「祖国」に帰還する子ども
4 「戦争」の取り上げ方をめぐる議論

第IV部 〈冷戦〉のはざまに消えゆく声──書くことをめぐる脱植民地化

第13章 台湾語 王育徳における大衆と「チャンポン語」………都留俊太郎
1 演劇運動から綴ることへ
2 中国の文字改革、日本の中国語学との対峙
3 大衆の語彙を編む

第14章 モンゴル語 中ソのあいだで揺れる正書法………包福昇
1 「伝統の文字」か「革命の文字...

  1. 1.[書籍]

作品の情報

メイン
編集: 駒込武

メンバーズレビュー

レビューを書いてみませんか?

読み込み中にエラーが発生しました。

画面をリロードして、再読み込みしてください。