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まっぷたつの子爵 我々の祖先 新訳 白水Uブックス 212 海外小説永遠の本棚

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フォーマット 書籍
発売日 2020年10月
国内/輸入 国内
出版社白水社
構成数 1
パッケージ仕様 新書
SKU 9784560072127
ページ数 185P
判型 新書

構成数 : 1枚

  1. 1.[書籍]

「帰ってきたのは邪な方の半分だけらしいね」
半分だけの体になった子爵の奇想天外な物語。

トルコとの戦争へ出かけた子爵は砲弾で体を引き裂かれ、右半身だけで領地に帰ってきた。《我々の祖先》三部作序文(本邦初訳)を併録。

引き裂かれた世界の寓話

人間存在の歴史的進化を寓話的に描いた三部作《我々の祖先》の第一作『まっぷたつの子爵』を清新な新訳で贈る。三部作執筆の経緯を作者自ら解説したエッセー「一九六〇年の覚書き」(本邦初訳)を併録。翻訳権取得。

作品の情報

あらすじ
トルコとの戦争へ出かけた若き子爵メダルドは敵の砲弾で吹き飛び、体をまっぷたつに引き裂かれるが、奇跡的に一命をとりとめ、右半身だけの体で領地に帰ってきた。しかし、その性格は以前とは一変していた。メダルドの通ったあとには半分に切り裂かれた果実や作物、動物たちがちらばり、彼の開く裁判ではどんなに軽い罪でもすべて絞首刑に処された。お城の年老いた乳母は言った。「帰ってきたメダルドは邪悪なほうの半分らしいね」。人々は半分になった子爵が領内に落とす暗い影に怯えた。ある日そこへもうひとりの子爵、良いほうの半分が帰ってきた……。

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