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コロナ戦記 医療現場と政治の700日

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フォーマット 書籍
発売日 2021年11月08日
国内/輸入 国内
出版社岩波書店
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784000229777
ページ数 238
判型 46

構成数 : 1枚

まえがき

第1章 永寿ケース
混乱する現場へ/流行曲線/最初の患者/アウトブレイク/最悪の事態/院内感染とPCR検査の不備

第2章 保健所と首長たちの苦闘
県庁のいちばん長い日/和歌山モデルの誕生/国策で縮小されてきた保健所/東京——「夜の街」の烙印と反発/感染症対策緩和ムードの中で

第3章 ダイヤモンド・プリンセス号で何が起きたのか
クルーズ船、着岸/制度通りでは救えない/病院のベッドをどう確保するか/エクモを使える医者はどこにいる/医療機関情報をネットで公開/患者をどう割り当てるか——「神奈川モデル」

第4章 沖縄、夏の試練
リスクに基づいた判断/感染拡大の火種/感染が一気に広がった/病床が足りない——「全方位医療」が崩れてゆく/医療崩壊を食い止める——「点」から「面」の支援へ/施設内感染による医療崩壊の危機

第5章 危機に立つ精神医療
菅とGoToトラベル/退けられた児玉案/疎外される人たち/各地の精神科病院で院内感染/苦渋の選択——身体拘束/「それでも必要な密」/絶たれる社会復帰への道

第6章 ICUを確保せよ
医療にたどりつけない/名大病院ICU——他診療科の医師を投入する/静岡県病院長会議——入院患者情報を共有する/国と医療現場で食い違う「重症」の基準

第7章 自宅待機ゼロ墨田区の独行
命の選別/地域完結型の実現——墨田区の「下り」搬送/検査能力が足りなければ作る——独自のPCR検査/「発熱外来」病院名の公表で年末年始を乗り切る/感染対策が人を殺す、という苦い教訓

第8章 「死の谷」に落ちた国産ワクチン
前代未聞の薬剤——驚異的な開発スピード/凍結された日本のmRNAワクチン開発/ワクチン開発を拒む国の消極姿勢/安全保障の一環としてのワクチン開発/国産ワクチン開発と「倫理の壁」/副反応と個人の選択

第9章 死の淵からの帰還
変異株と第四波/コロナの埋火/発症からコロナ治療へ/急変、エクモ装着/「もう一つの世界」/廃用症候群とのたたかい

第10章 大阪医療砂漠
医療から外れた一家/医療崩壊への道筋/保健所の機能不足、圧迫される軽・中等症病院/大阪市の自立性の崩壊/救命センター長らの連携

第11章 歪みの起点屋形船から永寿へのリンクを追う
タクシー運転手の行動履歴/拒まれた警告/屋形船協会の反発/屋形船と永寿をむすぶ線/ウイルスはどこから来たか/都知事選、そして断行された局長人事

第12章 デルタ株との総力戦
五輪と楽観バイアス/唐突な「入院制限」/現役世代の艱難/臨時コロナ病院——海外の事例/独自に挑む墨田区——備え連携する/状況ごとの地域療養モデル

あとがきにかえて 敗北と「公」の支え

新型コロナと政治をめぐる出来事

  1. 1.[書籍]

なぜ日本は新型コロナの感染を食い止められないのか。二〇二〇年初頭、集団感染の発生した永寿総合病院、ダイヤモンド・プリンセス号から、デルタ株に襲われる第五波までの約七〇〇日間、各地の対応現場を克明に取材。緊急対応を続ける医療従事者や、最前線で拡大をくいとめる自治体・保健所スタッフの声から、あるべき対応を模索する。

作品の情報

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著者: 山岡淳一郎

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