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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2021年05月24日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 岩波書店 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | 新書 |
| SKU | 9784004318804 |
| ページ数 | 280 |
| 判型 | 新書 |
構成数 : 1枚
はじめに——日本から見たイギリスのチャリティ
第一章 世界史における他者救済——イギリスの個性を問い直す
一 文明と他者救済
二 自己愛から貧者への愛へ
三 キリスト教と慈善
四 新興プロテスタント国に変容するイギリス——貧困・チャリティ・公的救貧
第二章 近現代チャリティの構造——歴史的に考えるための見取り図
一 イギリス近現代史のなかの変数と定数
二 自助のイデオロギー、互助の共同体
三 チャリティ
四 公的な制度
五 福祉の複合体の働き
第三章 自由主義社会の明暗——長い一八世紀からヴィクトリア時代へ
一 市民社会の台頭と、有用な弱者の救済
二 無用な弱者への処遇
三 エンターテイメントとしての救済
第四章 慈悲深き帝国——帝国主義と国際主義
一 海外進出の時代——「慈悲深き」強国
二 帝国とチャリティ
三 どういう金でチャリティをするのか
四 国際人道支援の起源
第五章 戦争と福祉のヤヌス——二〇世紀から現在へ
一 戦争国家と福祉国家
二 総力戦とチャリティ——善意の動員と動員解除
三 福祉国家の時代のチャリティ
四 ポスト福祉国家へ
おわりに——グローバル化のなかのチャリティ
あとがき
図表出典一覧
参考文献
索引
イギリス独自の重層的なセーフティネットの中で、社会の「錨」のように今日まで働き続けてきたチャリティ。自由主義の時代から、帝国主義と二度の大戦をへて、現代へ。「弱者を助けることは善い」という人びとの感情の発露と、それが長い歴史のなかでイギリスにもたらした個性を、様々な実践のなかに探る。

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