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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2021年04月12日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | ミネルヴァ書房 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784623091621 |
| ページ数 | 354 |
| 判型 | 46 |
構成数 : 1枚
はしがき
序 論 人類学的異文化理解とは何か?――フィールドと身体の共鳴(桑山敬己)
人類学のゆくえ
大学生・一般読者の人類学に対する関心と期待
異文化研究と身体知
「日本」「日本人」という表現について
本書の構成と特徴
本書を読むにあたって
第I部 日本人が見た異文化
第1章 他者像を完成させない――国際協力で揺らぐ自己の先に見えたもの(細見 俊)
投げかけられた最初の問い――ベトナムから
国際協力を学ぶため大学院へ
子ども兵士との出会いを振り返る
募り始めた違和感――私の中にあるアフリカ
ウガンダでの出会い
他者像を更新し続ける――ベトナムの体験を振り返って
【読書案内】
第2章 「当たり前」を問い直す――ネパールの農村生活を通じた「読み書き」についての一考(安念真衣子)
「読み書き」をめぐる旅への誘い
「字を書ける」ことは「当たり前」か?
ネパールの農村で識字教室の場に加わる
「教育を受けていない」ことによる女性の劣等感
文具を使うことを身につける
「名前を書く」という身近な文字の使用場面
他者との関係で立ち上がる学習意欲
日本の「読み書き」について自省する
自他に対する規範の枠を広げる
【読書案内】
第3章 フィールドに「身を置く」ことと「わかる」こと――フィールドワークのこぼれ話(川瀬由高)
あいまいな飼い犬
フィールドワークと民族誌
お祭りが始まる前にうろうろした話
現地の生活のリズムについての気づき
フィールドワークで「わかる」こと
【読書案内】
第4章 フィールドで「信頼する」ことと「信頼される」こと――人類学的ラポールの舞台裏(野口泰弥)
フィールドワークとラポール
インドに行く
フィロスとの出会い――調査協力の申し出と困惑
トドゥプラでの調査――調査者/協力者関係の変移
フィロスとの喧嘩――協力者からブラザーへ
ラポールの舞台裏
【読書案内】
第5章 フィールドとの「つながり」、フィールドとの「断絶」――ロシアと日本の往還から見えたもの(櫻間 瑛)
非人類学者のフィールドワーク
多文化社会としてのロシアとそこでの生活
「不真面目なムスリム?」
フィールドとの断絶
つながる断絶の感覚
つながりと断絶の向こうへ
【読書案内】
第6章 知らない土地とのつながりを見つける旅――アリゾナで先住民族ヤキの人びとと過ごして(水谷裕佳)
初めてのアリゾナ訪問
先住民族ヤキの移住と環境
ヤキの集団的な経験と私の個人的な経験のつながり
自分を位置づける作業としてのフィールドワーク
ヤキの家族との出会い
アコとサイラの東京訪問
研究と人生の不可分な関係
【読書案内】
第7章 「わたし」と「あなた」が出会う時――ドイツでの経験を日本での教職に生かす(石田健志)
生寮の仲間たちとの出会い
フィールドでの出会い
フィールドで見えてきたこと
人類学あがりの教師として
【読書案内】
第8章 アジア人がアメリカの大学で教える時――30年前の新任教員に立ちはだかった壁とその教訓(桑)...
文化人類学の魅力は、他者の世界をフィールドワークによって深く知ることにある。他者を鏡として自己を振り返り、日常の当たり前を根本から問い直す文化人類学の反照性は、人々を惹きつけ、文明批判や社会評論としても大きな力をもってきた。本書はこうした文化人類学の原点に戻って、外国人や在野研究者を含む16人の多彩な人類学者たちが、各々のフィールドで身体知として掴んだ他者の姿と世界を伝える。

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