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心という難問 空間・身体・意味

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フォーマット 書籍
発売日 2016年05月27日
国内/輸入 国内
出版社講談社
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784062200783
ページ数 394
判型 46

構成数 : 1枚

1 問題
1.漠然とした問題 2.素朴実在論の困難 3.二元論の困難 4.一元論の困難 5.他人の心という難問
2 理論
6.知覚の眺望構造 7.感覚の眺望構造 8.知覚的眺望と感覚的眺望 9.相貌と物語
3 解答
10.素朴実在論への還帰 11.脳神話との訣別 12.他我問題への解答

  1. 1.[書籍]

私が見たり聞いたりしているこれは、本当に世界そのものなのだろうか。かつては誰も見通すことができなかった、知覚し感覚するという経験を解き明かす、思考のドキュメント。著者は、こうして、ついに世界と心ある他者に出会えた!


哲学には、いくつか、根本的な大問題があります。たとえば、他我問題。他者は本当に存在するのだろうか。すべては、私の脳に映し出された像にすぎないのではないか。そんなことはない、といいたいところですが、歴史的に、さまざまに論じられながら、解決したとは言えません。すべては、あなたの脳の中に映じていることだ、という主張に対して、結局、有力な反論はだせないのです。

あるいは、あなたは、他人の痛みを感じることができるでしょうか。他人が腹痛を訴えているとして、その痛みが本当にあるのか、あなたにはついにわからないのではないか。これまた、哲学史上の有名な難問です。

目の前にリンゴがある。あなたがそれを知覚しているから、あると言える。哲学史上有名なジョージ・バークリの名言によれば、「存在するとは知覚されることである」。とすれば、リンゴのある部屋から誰もいなくなれば、リンゴは存在しなくなる。
そんバカな、といっても、論理的に反論するのは、きわめて難しい。

このような哲学の難問にたいして、著者は、まっこうから、いや、リンゴはあるんだ 、という哲学的立場を確立しようとします。
素朴実在論という立場です。

古来重ねられてきた哲学的議論をふまえつつ、さまざまな反論にさらされてきた「素朴実在論」を、周到かつ明解な
議論でうちたてる、著者渾身の代表作です。
好評を博した快著『哲学な日々』の理論編ともいえる力作。

作品の情報

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著者: 野矢茂樹

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