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ピストルと荊冠 〈被差別〉と〈暴力〉で大阪を背負った男・小西邦彦

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フォーマット 書籍
発売日 2017年01月20日
国内/輸入 国内
出版社講談社
構成数 1
パッケージ仕様 文庫
SKU 9784062817103
ページ数 320
判型 文庫

構成数 : 1枚

プロローグ
1975年5月8日、大阪市立飛鳥解放会館の開館式典で、小西邦彦が挨拶に立った。
第一章 支部長誕生
1969年、同和対策法が施行された年に、小西は部落解放同盟飛鳥支部長となり、活動家のスタートを切る。
第二章 ふたつの顔
1970年代、高揚する部落解放運動の中で小西は統率力を発揮し、解放同盟大阪府連幹部に抜擢される。一方、組から抜けるためとった行動とは――
第三章 銭の花
小西は"同対事業の申し子"だった。呑み代月1000万円といわれたバブル時代には、三和銀行と組み貸金業、不動産取引で荒稼ぎする。稼いだ金100億円は、何に使われたのか?
第四章 母の教え
1980年代に入り、運動に距離を置き始めた小西は、福祉活動に力を注ぐ。しかし、暴力団との関係は切れず、抗争の余波で命を狙われる。
第五章 ゆがんだ棺
小西への包囲網は狭まっていた。2006年5月8日逮捕。反撃すべく、控訴はしたものの、すでにそのとき強靭な肉体はガンに蝕まれていた。
エピローグ
人目に触れることがなかった"遺言ビデオ"で、小西本人があるメッセージを残していた。長女が語った父の思い出、ドン亡き後の被差別部落は――

  1. 1.[書籍]

部落解放運動の闘士は暴力団の構成員だった。二足のわらじをはき莫大な富と権力を握った小西邦彦。晩年に「飛鳥会事件」で逮捕され失意のなかにこの世を去った。バブル時代には1ヵ月に呑み代1000万円、その力は市行政、警察、税務署、財界にまで及んだ。昭和44年、部落解放同盟支部長に就任、40年の長きにわたりその職にあった。人生の「貧富と清濁」を体現した"極道支部長"の波乱万丈、74年の生涯を描く本格評伝!


部落解放運動の闘士は暴力団の構成員だった。二足のわらじをはき、莫大な富と権力を握った男、小西邦彦。晩年に「飛鳥会事件」で逮捕され失意のなか、2007年にこの世を去った。バブルの時代には1ヵ月に呑み代1000万円、その力は市行政、警察、税務署、財界にまで及び権勢をふるった。昭和44(1969)年、部落解放同盟の支部長につき、40年の長きにわたりその職にあったが、次第に人生の目的は福祉事業へと変わってゆき、特別養護老人ホームや保育園の経営に邁進する。それは解放運動の関係者による不祥事が続き、運動が退潮してゆく時期となぜか重なった。
人生の「貧富と清濁」を体現した男の波乱万丈、74年の生涯を描く本格評伝!

作品の情報

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著者: 角岡伸彦

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