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これが現象学だ

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フォーマット 書籍
発売日 2002年11月15日
国内/輸入 国内
出版社講談社
構成数 1
パッケージ仕様 新書
SKU 9784061496354
ページ数 264
判型 新書

構成数 : 1枚

●あなたと私が現象学だ
●現象学の誕生
●現象学の学問論
●直接経験とは何か
コーヒーブレイク――日本語の数詞と助数詞
コーヒーブレイク――名探偵の個体論
●世界の発生と現象学
●時間と空間の原構造
●他者の現象学
コーヒーブレイク――超越論的自我は自転車に乗れるか
(抜粋)

  1. 1.[書籍]

現代哲学の大きな潮流をなす現象学とはそもそも何なのか。空虚になった学問の危機を克服し、人間の直接経験から出発して世界に至る思想の全貌を解説!

あなたと私が現象学だ――現象学の具体的な内容に踏み込む前に、フッサールが好んだ言葉を2つ引いておきたい。ひとつは「自分自身で考える人」(Selbstdenker)という言葉であり、この言葉で、フッサールは自分が尊敬する哲学者を称賛した。もうひとつは「ともに哲学する」(synphilosophein)という言葉であり、この言葉で、フッサールは自分が仲間だと思う人々に呼びかけた。「自分自身で……」と「ともに……」という2つの言葉は、一見すると、互いに矛盾するように思われるかもしれない。ところが、そうではない。
……彼は1916年にフライブルク大学に移り、そこで若きハイデガーと出会った。しばらくしてフッサールはハイデガーの哲学的・現象学的な素質の大きさに気づく。彼は真に「ともに哲学する」パートナーを見つけたと信じた。彼はハイデガーに言った。「あなたと私が現象学だ」――本書・

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著者: 谷徹

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