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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2018年02月16日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 講談社 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | 文庫 |
| SKU | 9784062924498 |
| ページ数 | 320 |
| 判型 | 文庫 |
構成数 : 1枚
1.哲学における達成とは
2.私的体験が素材となって実在が構成されていると言いたい誘惑
3.語は対立項なしに使われえないか
4.ただ私自身の体験だけが実在すると言いたい誘惑
5.だが他人も「まったく同じこと」が言える
6.世界の素材としてのエーテル状の私的体験
7.ウィトゲンシュタイン的独我論
8.ウィトゲンシュタイン的独我論の永井的拡張(付・コウモリだったらどんなかな)
9.私と世界をつなぐすべての出発点
10.「自分の感覚を記述するのに回り道をせざるをえない」……
「私は他者の痛みを感じることはできない」――このことを出発点として展開されるウィトゲンシュタイン『青色本』の思索を、著者が細部にわたって、詳細に検討。「独我論」とは、いったい何なのか? 哲学的に思考する醍醐味満載の一冊!
『青色本』と名づけられたのは、1933年から1934年にかけての、ケンブリッジでのウィトゲンシュタインの講義録である。
ウィトゲンシュタインの哲学を、『論理哲学論考』を前期、『哲学探究』を後期と分ければ、その中間に位置し、いわば『哲学探究』に向かう時期の講義にあたる。
ここでは、「他者の痛みは、私には感じられない」という、有名な「痛み」についての議論などが展開され、いわゆる「独我論」が主要テーマになっている。
著者・永井均は、この『青色本』の議論に、一文一文、詳細な検討を加え、解読しながら、さらに、著者の哲学を展開していく。
独我論、私的言語、自他の非対称性といった、哲学の永遠の課題に対して、ウィトゲンシュタインと永井均という、ふたりの哲学者の思考がクロスしながら展開する、きわめてスリリングな一冊といえよう。
さながら、ウィトゲンシュタインvs.永井均という様相を呈しているのである。

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