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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2013年02月15日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 講談社 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | 文庫 |
| SKU | 9784062774642 |
| ページ数 | 224 |
| 判型 | 文庫 |
構成数 : 1枚
第一章 ホームで起きていたこと
はじめて見た光景/芦花ホーム/数日おきに来る救急車/肺炎の原因/食べられなければ生きていけないはずだった/もう一つの肺炎の原因/過剰な水分と栄養の補給/入所期間の半分を病院で過ごした人/これでは餓死してしまう/一日四〇〇キロカロリー/迷ったが胃瘻を選択/経管栄養では予期せぬことが/迷う家族/家族会/三宅島の言い伝え/世話になった女房/三日で百万円/家族の状況/認知症の姑を抱えたとき/ホームで最期を迎えた方々/デス・エデュケーション
第二章 高齢者には何が起きているのか
人間の一生/老衰/入院検査は必要だったのか/どこまで医療を/認知症/若くして始まる認知症/認知症の方との付き合い方/四季折々の花の写真/骨折/死への時間/死に場所/最期だと思っても後悔したくない/自然死を知らない医者/胃瘻の是非について i一番楽なのは自然死 ii盛んに胃瘻が作られる iiiなぜこうなるのか iv認知症に対する胃瘻は有用なのか/肺水腫/単なる延命処置はもう結構だ
第三章 なぜホームで死ねないのか
ホームで死ねない理由/特養にはなぜ常勤医が居ないのか/常勤配置医が保険診療を行えるようになったら/常勤医が居ない特別養護老人ホームでは/平穏な死に貢献を/介護保険制度との絡み/地獄の沙汰も金次第/尊厳死と事前指示/日本の刑法と平穏死
第四章 私たちがしたこと
I 肺炎を防ぐ 過剰な栄養や水分をあげない できれば、経管栄養はさける 九十五歳、認知症、一日六〇〇キロカロリーで二年間 口腔ケアを推進する/II 職員の意識改革 過去のある日の医務室 萎縮した意識 過保護が生んだモンスター 率先して取り組む 看護師へのしわ寄せ 目標を再認識する/介護士の仕事/鍵を握る相談員/職員の意識を変えた──できれば何もしないで看取る/百二歳の大往生/「看取り介護」調査に関わって感じたこと
第五章 ホームの変化
「何もしない看取り」の実績 i肺炎の減少 ii救急車を呼ぶ回数が減った iiiホームで最期を迎える人が増えた/泣いてご遺体を見送る/ホームで最期を迎えられて幸せでした
第六章 どう生きるか
外科医として働いてきて/責任の取り方 i正当性の証明 ii事態を変えるということ/闘い/がん告知/入舞/いろいろなことがあった人生/現代の神学論争/経管栄養に対する批判/形だけの人命尊重論/安らかな最期を
食べられなくなった超高齢者に対し行われている「胃ろう」と多量の栄養点滴投与は、肺炎を誘発し苦痛を与えるだけである。死への準備をしている体にはそれにふさわしい栄養と水分があれば十分だからだ。待機者が常に数百人という特養の常勤医が提言する安らかな死の迎え方は、読む人すべてに熟考を促す。聖路加国際病院名誉院長 日野原重明氏推薦。(講談社文庫)
延命治療の限界と、人としての安らかな最期を考える。
特別養護老人ホームの常勤配置医が介護現場の最前線から初めて提言し、刊行以来大反響を呼んだベストセラー、待ちに待った文庫化!
食べられなくなった超高齢者に対し行われている「胃ろう」と多量の栄養点滴投与は、肺炎を誘発し苦痛を与えるだけである。死への準備をしている体にはそれにふさわしい栄養と水分があれば十分だからだ。待機者が常に数百人という特養の常勤医が提言する安らかな死の迎え方は、読む人すべてに熟考を促す。

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