トラディショナル・フォークと英国的ロックをブレンドしたサウンド、そして憂いを帯びたメロディが、時を超えて世界に暖かい風を届けてくれる…。
スコットランドが生んだ最高のソングライター/ミュージシャン、ジェリー・ラファティーのソロ・アルバム3枚が、ハーフ・スピード・マスタリングのアナログ盤となって登場!
こちらは大ヒット曲「霧のベイカー・ストリート」を収録し、全米アルバム・チャート1位を記録した1978年発表の傑作『CITY TO CITY』の2枚組アナログ盤!
60年代末にビリー・コノリー(英国で愛されるコメディアン/アクター/ミュージシャン)とともに結成したハンブル・バムスというフォーク・デュオで活動を開始し、その後「Stuck In The Middle With You」というクラシック・ナンバーを生み出したロック・バンド、スティーラーズ・ホイールとして、そしてソロ・アーティストとして数々のヒット曲を世に送り出してきた、スコットランドが生んだ最高級のソングライター/ミュージシャン、ジェリー・ラファティー。「霧のベイカー・ストリート」という大ヒット曲を始め、トラッド・フォークとロック、そしてブルースを見事にブレンドさせたサウンドと憂いを帯びたメロディ・ラインで世界中の音楽ファンを魅了し続けてきた、音楽史にその名を刻む存在だ。
今回、彼が1978年から1980年の間に発表した3枚のクラシック・アルバムが、アビーロード・スタジオのマイルス・ショーウェルによるハーフ・スピード・マスタリングが施されたアナログ盤となってリイシューされることとなった。マスター音源を半分のスピードで再生しながらカッティングすることで、高周波帯域などのコントロールが可能となり、理想的なサウンドをアナログ盤に刻み込むこの技術を使用して生まれ変わる作品群は、1978年発表の傑作『CITY TO CITY』、1979年発表の『NIGHT OWL』、そして1980年発表の『SNAKES AND LADDES』の3作品だ。
★★★『CITY TO CITY』(1978年作品)★★★
『CITY TO CITY』は、ジェリー・ラファティーのソロ名義の作品としてはセカンド・アルバムであり、スティーラーズ・ホイール脱退後初めてリリースされた作品だ。1978年にリリースされた今作は、全米アルバム・チャート1位を記録した他、世界各国でTop 10ヒットを記録、全米ではプラチナム・ディスクを獲得する大ヒット・アルバムだ。このアルバムは、ソングライティング、プロダクション、ミュージシャンシップ、その全てでマスタークラスな出来栄えを誇る作品であり、史上最も有名なサックス・リフの一つが聴ける大ヒット曲「Baker Street」や、最近ヴァイラル・ヒットを記録した控えめなラヴ・ソング「Right Down The Line」といった楽曲が収録されている。
発売・販売元 提供資料(2023/07/14)
Gerry Rafferty is a huge talent, but a reluctant star. Management struggles and sundry other hindrances limited his output, but couldn't avert the Scot from releasing two legendary singles -- the Tarantino-ized "Stuck in the Middle With You" and the unforgettable "Baker Street," the latter included on this record. Just a glimpse of John Patrick Byrne's cool cover art lets the listener know City to City houses Rafferty's day in the sun as he conquers the world one metropolis at a time, his guitar and amp in tow. Setting out in his apocalyptic "Ark," each song radiates the confidence of a master craftsman cruising in his prime, constructing brilliant pop confections with top-flight support while awaiting the crunch of civilization. The dreamy reality check "Baker Street" rightfully remains one of the greatest cuts in pop history. Forever-lost B-side "Big Change in Weather" further demonstrates Rafferty was on a rare roll. Domestic valentine "Right Down the Line" snugly followed to the height of the charts, and third release, "Home and Dry," while not of an immortal status, stands as a quality song. He even stomps out a smooth hoedown on the title track. Rafferty's turns of phrase and tight composition skills create a fresh sound and perspective all his own. Any diverse style (and he attempts many) filters through his unique mindset, resulting in a classic platter buoyed by many moments of sheer genius. "Whatever's written in your heart, that's all that matters." ~ Doug Stone
Rovi
一方で起伏の少ない冗長な楽曲もあるが、聴いているうちにいつの間にか心の中に居座ってしまう。タイプは異なるが、次作『Night Owl』収録の「Days Gone Down (Still Got the Light in Your Eyes)」なども、アル・ステュアートの「ラジオを聴いて」のような同じテンポを延々と繰り返される楽曲だが、グイグイと押されているようで、どういうわけかハマってしまう。
余計なことだが、スコットランド出身のジェリー・ラファティ―が描く、霧のロンドンのベーカー街の不気味な感じが”怪奇大作戦”の世界観っぽくていい。