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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2019年11月21日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | KADOKAWA |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | 文庫 |
| SKU | 9784044005191 |
| ページ数 | 352 |
| 判型 | 文庫 |
構成数 : 1枚
第一章 茶室に目覚めたわけ
私と茶室/アフタヌーンティーの初体験
コーヒーはトルコ風、煙草はエジプト風
中国茶との出合い/台湾茶紀行/骨董としての茶葉
中国における茶室/台湾の茶文化
日本の茶室の不幸/茶室観を変えた二つの茶室
第二章 日本の茶室のはじまり
婆娑羅と闘茶/日本の住まいの歴史
日本最初の茶室とは/闘茶の果たした功績
闘茶から殿中の茶へ/部屋と床の間の誕生
殿中の茶が営まれた空間/建築と茶のピークの時代
信長の茶と秀吉の茶
第三章 利休の茶室
わびとしての茶の湯/珠光の茶室、紹鴎の茶室
躙口の起源/「市中の山居」の出現
千利休の登場/信長の名物狩り/信長と利休
待庵の誕生/待庵の建築構造/利休の囲い
ブリコラージュという方法/草庵茶室最後の謎
利休と秀吉/一休の悟りにはじまる
一休と森侍女/上座部の茶の完成
第四章 利休の後
利休没後の茶室/利休後の四人
江戸期における茶室の没落
極小が揺るがす日本建築史/数寄屋造の誕生
煎茶の茶室/煎茶席の作り
第五章 建築家の茶室
ヨーロッパから来た建築家と日本の伝統
辰野金吾と伊東忠太/利休このかた、初の茶室論
武田五一とアールヌーヴォーの出合い/後継者、藤井厚二
欧米での脱歴史主義(バウハウスとデ・スティル)
堀口捨己の登場/二つ目の茶室論の誕生
現代の茶室、紫烟荘/生活構成の芸術としての茶
岡田邸と御幸の間/茶室の閉鎖性と数寄屋造の開放性
第六章 戦後の茶室と極小空間
茶室に近寄らなかった堀口以降の世代
村野藤吾と白井晟一の反時代性
ポストモダンの誕生/藤森流茶室論
第七章 茶室談義・磯崎新に聞く だから、茶室はやめられない
ジョンとヨーコの幻の和室/日本の文化を伝達する
遠州の「隅掛け」/ヤニっぽいものは やるな
丹下健三と岡本太郎/フォリーと草庵
孤庵の写しを作る/衣服に一番近い建築
豪華絢爛な殿中の茶とは反対に、利休は戦場の仮設茶室としての「囲い」に惹かれ、たった二畳の待庵を建てた。火と土を閉じ込めた最小単位の空間で、利休は住まいの原型に立ち返ろうとしていたのではないか――。この試みは新しい住宅様式・数寄屋造につながり、近代以降、堀口捨己、白井晟一ら気鋭の建築家がモダニズムを取り込んで茶室をリヴァイヴァルしていく。磯崎新との茶室談義も収録。第一人者による新しい茶室の建築史。

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