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宗教の現在地 資本主義、暴力、生命、国家

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フォーマット 書籍
発売日 2020年04月10日
国内/輸入 国内
出版社KADOKAWA
構成数 1
パッケージ仕様 新書
SKU 9784040823454
ページ数 272
判型 新書

構成数 : 1枚

まえがき(池上彰)

序 論
いま宗教とは(池上彰)/人間の思考と魂の根底に迫る(佐藤優)

第一章 宗教は資本主義を超えられるか
自殺志願者対策がテロ対策になる/出口のない憤りを回収する「過激派」/出世教、学歴教……、周囲は「宗教的なもの」ばかり/靖国問題。国家が追悼施設をつくるべきではない/沖縄における魂観/独身であることと権力/宗教は動物観とも関わっている/「本来の宗教」は存在するのか/資本主義的な論理を超えて/オウム事件が他人事ではない理由/宗教者とは、貧しき者、虐げられた者たちとある者だ etc.

第二章 宗教は人を殺す思想とどう対峙するか
暴力は定義できるか/そもそも宗教には暴力性が潜む/エキュメニカルvs.ファンダメンタル/テロリズムを止める論理はあるか/意識しない「ナショナリズム教」/多数が殺されないと内発的な和解は生じないのか/ロシアの宗教教育から学べること/「宗教的なもの」への耐性を身につける/仏教における「内側への暴力」とは/人びとへの感化を生む死/対話の力ーー「人間の隣には人間がいる」/縁起ということ etc.

第三章 宗教はAI社会で誰の心を救うのか
「シンギュラリティ」は人によって基準が違う/「順応の気構え」と「信頼」/AIに人が救われることはあるか/AIに代替される職業、されない職業/「矛盾」と「対立」と「差異」に違いがある/占いと科学の近似性/「心」は文化的な文脈と関係する/永遠に生きるというのはソンビの思想/愚行権を尊重しないとイノベーションも生まれない/リベラルアーツは重要である etc.

第四章 宗教は国家を超克するのか
『ホモ・デウス』はソビエト・システムの焼き直し/人が神になる、というベクトルが現れた/トランプ再選の可能性はかなりある/行き詰ったアイデンティティの政治/勢いを増すヴィーガニズム/反人間主義の登場/豆農家とサプリメント業界が儲かる/AfDとオーストリア自由党の越えられない一線/交響曲「歓喜の歌」から「運命」へ/カトリックが核廃絶に肯定的なのにはワケがある/バチカンと日本の外交関係/インドでは聖母マリアはバラモンになった/南米は宗教のスペクトルの幅が広い/プロテスタンティズムは世俗化しやすい/世俗化された宗教は神道のようなもの/宗教を聖域として残すのはかなり無理/せめぎ合う複数の普遍主義と個別主義/イスラエル建国は最強の形で目標を達成したテロ/イスラエルが福音派を好まない理由/バグダディが殺されてISがなくなるわけではない/底が抜けると文化と習俗の皮をかぶった宗教が勢いづく

あとがき(佐藤優)

  1. 1.[書籍]

動乱の源に宗教あり。最強コンビが世界の肝となる宗教を全方位から分析する!
いま、そこに危機はある。本当に怖いものは習俗の皮を被ってやってくるのだ。

各国で起きるテロや、EUやアメリカで生じる排外主義・外国人嫌悪(ゼノフォビア)、めまぐるしく変転する中東情勢など。
世界各地で民族・宗教といった、冷戦後には"古い"とされた問題が噴出し続けている。
私たちの現実社会に影響を与えている「宗教思想」といかに向き合うかは、避けては通れない時代になったのだ。
習俗の皮を被ってやってくるものにこそ、目を凝らさなくてはいけない。原理主義が現代日本で広まることは十二分に考えられる情勢だ。
世界に大きな影響を与え続ける宗教を、資本主義、暴力、生命、国家から語りつくす!

私たちがいま、どこにいるかを知るのが教養である。
宗教の現在地を抑え、いまどこに私たちは立っているかをつかむ濃厚対談!

※本書は『宗教と資本主義・国家』『宗教と暴力』『宗教と生命』(いずれもKADOKAWA)各巻の「第一部」に、新章と書きおろし原稿を加え、再構成したものです。

【目次】

まえがき(池上彰)

序 論
いま宗教とは(池上彰)/人間の思考と魂の根底に迫る(佐藤優)
第一章 宗教は資本主義を超えられるか
第二章 宗教は人を殺す思想とどう対峙するか
第三章 宗教はAI社会で誰の心を救うのか
第四章 宗教は国家を超克するのか

あとがき(佐藤優)

作品の情報

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著者: 池上彰佐藤優

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