瀞酔(toroyoi)＜限定盤＞

Mr.マジックバジャール a.k.a.カレー屋まーくんの新作Mix CDがリリース!

Mr.マジックバジャール a.k.a.カレー屋まーくんのMix CD酒デリックシリーズ三部作・最後の作品となる新作がリリース!
ダンス・ミュージック・ジェットコースターとも言える音の旅はレジェンドからのスペシャル・イントロダクション・ダブ・プレートから幕を開ける。
イジャットボーイズによるタギるディスコ・ファンク・エディットとプロレス史に残る伝説のレポートのブレンドからアフロ・ファンクを経由するとアフリカの混沌そのものと言えるサイケデリックゾーンへ突入、呪術的なミニマルから猫の声の幻聴。
そこからは一転酒デリックゾーンへ!和物飲み会クラシックからパーティーソング?ダンス・ハウスクラシックを経て多幸感溢れるフィナーレへ。
酒デリックシリーズ三部作・最後の作品は誰にも見えない音の糸を紡ぐ氏ならではの最高傑作とも言える74分。

長野に移住して一年が経った。病気がわかってから以前ほど飲みに行かなくなったが体調が理由というより自分好みの店がないというのが一番の理由だ。美味しい店はあるのだが自分が面白いと思う店がないのだ。別にこの土地が悪いわけではない。地方都市の人は面白いものなど別に必要としてない。彼らはコンサバティブだ。

瀞酔。もちろんそんな言葉は存在しない。読めない漢字で意味がわからないからありそうな感じもちょっとするけどやっぱりない。

名前を勝手に引用させてもらった瀞は先輩夫婦のノリちゃんと川辺さんから教えてもらった店ですごく丁寧な仕事をするおでん屋だ。

僕は常に一人で飲み屋には行くのだがお店の人と話すことは基本的になくて存在を認識され会話をするようになったら行かなくなる。けれども瀞の店主キヨくんとはたまたま同席した知らないお客さんを交えボチボチ会話をする。僕にしては珍しい。

キヨくんは松本の同業で唯一飲みにきてくれる人だ。連れてくるのはいつもお店のお客さん。お店ではいい感じでもプライベートまで変な感じにならず遊べるのはなかなかできないことだ。僕には絶対できない。素晴らしいと思う。

彼は飲むと10割の確率でサイケデリックなゾーンに入る。会話は成立しそうで全く成立してない。宇宙と交信してる。

ひどい飲み方をするけど彼は絶対(ではないかもだけど)人に迷惑をかけない。酷い酔い方をするけど嫌な気分にはしない。代行にヘラヘラ千鳥足でハグしに行った彼の後ろ姿を見ながらいつもYoutubeの動物おもしろ動画見ているような気持ちになる。もちろん代行は困ってる。

このミックスは僕が今まで作った酒デリックサイケデリックシリーズ3部作の最後として制作された・・わけではないんだけどリリースしてないミックスを漁ってる時そんな気になった。キヨくんがきっと見てるほどほどの多幸感と重なるような音の旅をぜひ体験してもらいたい、無許可で。