ポーランド系ノルウェー人のアルト・サックス奏者マチェイ・オバラのカルテットによるECMからの3枚目。
『Unloved』(2017年)、『Three Crowns』(2019年)から続く物語を展開した作品で2022年夏にオスロにてレコーディングされた最新作は、カルテットの創造的な音楽的相互作用のセンスが再び前面に出ており、これまでで最強のステートメントと言えるかもしれない。オバラの新曲は、ドミニク・ワニアとの直感的な音楽的関係を最適な形で浮き彫りにしており、オーレ・モーテン・ヴォーガンとガール・ニルセンは、リズム・セクションの役割を絶えず超越して、サックス奏者やピアニストと説得力のあるインタープレイを展開する。
注意深い相互の演奏がこのグループのアプローチの特徴だが、演奏楽曲は、マチェイが孤独の中で形作られたものだという。パンデミックの流行でポーランドのジャズ・シーンに門戸が閉ざされ、海外ツアーができなくなったとき、彼はワルシャワを離れ、丘や森に向かいこれらを作曲。孤独な散歩者の回想であり、自然、特に彼の家族のルーツであるポーランド南西部のカルコノシェ地方の荒涼としたドラマチックな風景への直接的なこたえだという。
2人のポーランド人ミュージシャン、マチェイ・オバラとドミニク・ワニア、2人のノルウェー人プレイヤー、オーレ・モルテン・ヴォーガンとガール・ニルセンからなるカルテットは、もう11年も一緒に活動している。4人の強力な個性派ミュージシャンが、それぞれバンド・リーダーやプロジェクト・リーダーを務め、対照的だが補完し合うスタイルがグループの特徴を決定付けている。
ドミニク・ワニアは、『フローズン・サイレンス』全編を通して重要な役割を果たしており、同世代の優れたインプロヴァイザーのひとりとして認知されつつある。オバラは以下のようにコメント。「彼のソロ・アルバムで2020年発表の『Lonely Shadows』での活動は、私たちの音楽の発展やこのバンドへの彼の貢献にも役立っている。カルテットでのソロでクラシカルなアプローチをさらオープンにしてくれ、どの瞬間にもダイナミクスに気を配り、音楽をより良くするための小さなディテールに集中するのは素晴らしい」。
「また、ドラマー、ガール・ニルセンの知名度も、昨年リリースされた彼の初のECMリーダー作『Elastic Wave』によって高まっている。
【パーソネル】 Maciej Obara(as) Dominik Wania(p) Ole Morten Vagan (double bass) Gard Nilssen (ds)
発売・販売元 提供資料(2023/07/07)