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フォーマット 書籍
発売日 2023年08月01日
国内/輸入 国内
出版社岩波書店
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784000114325
ページ数 314
判型 A5

構成数 : 1枚

展 望|Perspective

はしがき

自律と連帯――冷戦時代の熱い戦争を超えて………峯 陽一
はじめに
一、世界大戦の終わり方
二、冷戦の暴力と民族自決
三、第三世界の旅
四、資源、環境、敵と友
五、ポスト冷戦時代のはじまり――平和、平等、尊厳

問題群|Inquiry

国際関係史としての冷戦史………青野利彦
はじめに
一、冷戦の起源と分断体制の成立
二、冷戦と同盟
三、脱植民地化と冷戦
四、核兵器と冷戦
五、デタント(緊張緩和)
六、冷戦の終焉
おわりに

脱植民地化のアポリア………難波ちづる
はじめに
一、脱植民地化の起源
二、脱植民地化の始動
三、戦後ヨーロッパの復興と植民地開発
四、脱植民地化と人の移動
五、相次ぐ独立と苦悩
おわりに

地域統合の進展………川嶋周一
はじめに
一、欧州統合史研究と統合の前史
二、統合の成立――戦後における統合の模索からローマ条約まで
三、欧州共同体の制度化と変容――一九六〇年代から八〇年代前半までの統合
四、欧州統合のメタモルフォーゼ――一九八〇年代の活性化から欧州連合の成立へ

焦 点|Focus

さまざまな社会主義………南塚信吾
はじめに
一、戦後社会主義
二、「社会主義への多様な道」
三、社会主義体制の世界的展開――一九六〇-七〇年代
四、「新自由主義」との対決――一九八〇年代以降
終わりに

中国のソ連型社会主義――毛沢東の時代………久保 亨
一、戦後中国の出発
二、新政権の誕生と朝鮮戦争の衝撃
三、社会主義化強行後の動揺
四、転換点としての文化大革命
五、改革開放の始まりと天安門事件
六、中国のソ連型社会主義――その特徴、成果と離脱過程

アフリカ諸国の「独立」とアフリカ人エリート………砂野幸稔
はじめに
一、「独立」への過程――アフリカ人「ナショナリズム」
二、「ネイションビルディング」の蹉跌
三、「国語」の不在
四、開発主義の躓きと農村軽視
五、「門番国家」の迷走
六、南アフリカ
結びにかえて

イスラエルの建国とパレスチナ問題………臼杵 陽
はじめに――米ソ冷戦期の中東地域
一、イギリスによるパレスチナ委任統治
二、イスラエル建国とアラブ・イスラエル紛争の展開
三、パレスチナ解放運動
四、和平への機運

ベトナム戦争論………藤本 博
はじめに
一、アメリカ軍事介入の歴史的起源――脱植民地化と冷戦の交錯、一九四五-六〇年
二、アメリカの軍事介入の展開・その実相・軍事介入の挫折、一九六一-六八年
三、世界的なベトナム反戦運動の展開と「アメリカの戦争犯罪」告発の国際的運動
四、戦争の「ベトナム化」による「名誉ある和平」の追求――戦争終結への道、六九-七五年
おわりに――ベトナム戦争の歴史的意義の今日的遺産

オセアニアから見つめる「冷戦」――「核の海」太平洋に抗う人たち………竹峰誠一郎
はじめに
一、マーシャル諸島発「もう一つの原水爆禁止運動」
二、非核独立太平洋運動の誕生と展開
三、「非核太平洋」地帯の創設
おわりに

沖縄と現代世界………戸邉秀明
はじめに
一、要石という名の捨て石――米軍基地がもたらした世界
二、屈折する脱植民地化――復帰運動が切り拓いた世界
三、復帰後半世紀の窮境と模索――解放を求めて結びつく世界

コラム|Column
「現在」から問い直す人権理念と世界秩序………小阪裕城
三八度線で分断された朝鮮半島――その歴史と未来………大沼久夫
脱植民地化と史料の破棄・隠匿………佐藤尚平
アジアを変えた九・三〇事件………倉沢愛子
一九六八年の世界………井関正久

  1. 1.[書籍]

冷戦下の熱い戦争と、国連による紛争解決や国際協調の模索。
第三世界の視点から冷戦期の光と闇を描く。

二三巻と併せて二〇世紀後半を扱う。本巻は国際関係・政治に焦点をあてる。体制選択を迫る冷戦と結びついた暴力は、脱植民地化を遂げた国々で熱戦や内戦を引き起こした。一方、グローバルな連帯を体現する国連システムが成立し、反戦運動、人権や環境への意識も広がった。第三世界・周辺の視点から冷戦期の光と闇を描く。

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