販売価格
¥ 689 (15%)オフ
販売中
在庫あり| フォーマット | CDアルバム |
| 発売日 | 2023年08月10日 |
| 国内/輸入 | 輸入 |
| レーベル | Harmonia Mundi |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| 規格品番 | HMM902509 |
| SKU | 3149020947258 |
構成数 : 1枚
合計収録時間 : 01:19:10
【曲目】
(1)C.シューマン:「アンダンテ・モルト」~3つのロマンスop.22より第1番[Vn,Pf]
(2)R.シューマン:献呈(ミルテの花op.25-1)[声,Pf]
(3)C.シューマン:ノットゥルノ[Pf]
(4)R.シューマン:ピアノ三重奏曲第2番 ヘ長調 op.80[Vn,Vc,Pf]
(5)R.シューマン:見知らぬ国と人びとから(子供の情景op.15 第1曲/Vn,Vc,Pf編曲版)
(6)R.シューマン:ユーモアをもって(民謡風の5つの小品集op.102-1)[]
(7)J.S.バッハ:小プレリュード ホ短調 BWV 938[Pf]
(8)ニルス・ゲード(1817-1890):エレジー(op.19より)[Vn,Pf 編曲版]
(9)ブラームス:「お姉さん、私たちは」49のドイツ民謡集より[声,Pf]
(10)R.シューマン:ゆるやかに(民謡風の5つの小品 op.102より第2曲)[Vc,Pf]
(11)メンデルスゾーン:アンダンテ&アレグロ・アッサイ・ヴィヴァーチェ op.92[4手ピアノ]
(12)テオドール・キルヒナー(1823-1903):無言歌(色とりどりの作品 op.83,book1,第6番)[Vn,Vc,Pf]
(13)R.シューマン:私のばら(6つの詩 op.90-2)[声,Pf]
(14)D.スカルラッティ:ソナタ ト短調[Pf]
(15)ブラームス:子守歌 op.49-4[声,Pf]
(16)R.シューマン:詩人のお話(子供の情景 op.15-13)[Vn,Vc,Pf 編曲版]
【演奏】
トリオ・ディヒター〔テオティム・ラングロワ・ド・スワルテ(Vn.1700年アレッサンドロ・ガリアーノ)、
ハンナ・ザルツェンシュタイン(Vc/1734年ピエトロ・ガルネリ)、フィオナ・マト(Pf/ベーゼンドルファー1890年頃製〕
※使用楽器はすべてフランス国立音楽博物館のコレクションより
サミュエル・ハッセルホルン(バリトン)
ホルヘ・ゴンザレス・ブアハサン(ピアノ/4手作品)
【録音】
2022年6月22-23日、9月12-15日、シテ・ド・ラ・ミュジーク・オーディトリウム(パリ)

※ショッピングカートおよび注文内容の確認画面にてフラゲのお届けになるかご確認ください。
※各種前払い決済をご利用の場合、フラゲは保証しておりません。
※フラゲは配送日時指定なしでご注文いただいた場合に限ります。
読み込み中にエラーが発生しました。
画面をリロードして、再読み込みしてください。

門外漢の私などは、好き嫌いで偏った見方やその時の気づきのままに調べるので、メンデルスゾーンやN.Gadeとの関わりは見過ごされ、ブラ―ムスとクララ、ハイネぐらいしか眼界に入っていなかった。T.キルヒナ―と、ロベルトの死後、一時期恋愛関係だったことも知らなかった。肖像画を見るとクララは所謂面食いでないと思うのだが。細面で儚い憂い顔のメンデルスゾーンが、かなりの実力者であることも今一つ認識不足の迂闊な鑑賞歴だった。
実は、私は、クララが何故ロベルトが良かったのか、最初はわからなかった。肖像画を見る限り、父アウグストの方が私には魅力的に思えた。それが、ブラ―ムス宛のロベルトの手紙を読んでから、分かるようになった。日付は1854年11月27日。この1854年の2月27日は、すでに精神障害を発症していたロベルトはライン川へ投身自殺未遂、その後3月4日にエンデニヒ療養所に赴き、1856年7月29日に亡くなるまで入院生活を送るのだが、その療養所から書いた手紙である。後進のブラ―ムスの作品を詩的に称賛、日常生活でも役に立つ彼に感謝を述べ、包容力と推進力に満ちた温かい筆致だった。(映画『クララ・シュ―マン愛の協奏曲Geliebt Clara』にて、パスカル・グレゴリーがロベルトの症状の一端を正確に超絶技巧で演じているから、是非、御覧頂きたい。)
そして、本アルバムにも収載されている、結婚年にクララに献呈された連作歌曲〈ミルテの花 〉という題名。ミルテの花の写真を見て、趣味の良い人だと感じた。尤も、ミルテの花は、結婚式や花嫁のブーケに使用されるとあるので、単なる花束のセンスとは違うかもしれない。
〈クライスレリア―ナ〉がヒステリックに聞こえて以来、シュ―マンの良さが長くわからなかった私も、漸く、眼界耳界を拡げるアルバムに出会った。ゲ―ド〈エレジー〉、〈見知らぬ国の人々〉の三重奏が、特に美しい。